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2019/06/26 【季節の話題】ホタルの季節がきました

 昨年のトピックスで、ホタルの話題を取り上げました。そして、今年もまた、ホタルの季節がやってきました。

 ホタルは、例年、5月の後半から6月にかけて見られます。少し蒸し暑く、月明かりがない夜によく飛びます。また、雨が降った後のほうが、より多くみられるようです。

 街灯や車のライトの光がないことも重要な条件になります。ホタルにとって、光を発することは、次の世代を残すためのきわめて重要な行為です。そのため、自らの出す光が見えにくくなる環境では、ホタルは飛びません。

 上の写真は、比較的条件の整った場所と時間に撮影したものです。あまり飛び回っているように見えないのは、風が少し強かったためかもしれません。

 下の写真は、昼間に先ほどの写真とほぼ同じアングルで撮影したものです。ごく普通の川のようにみえますが、実は、ホタルの生息に適した条件を満たしています。川岸に沿って草が生え、その根元には細かな砂や土が溜まっています。写真の向って右側には、比較的交通量の多い道路が通っていますが、木々がヘッドライトの光をさえぎっています。

   人工的な光が入らないことがポイントになることは、先に書いた通りです。それ以外にも大切なことがあります。ホタルの幼虫は、春になると川岸のやわらかい土にもぐりこんで蛹になります。川岸に砂や土がないと蛹になれないのです。また、成虫は夜に活動し、日中は草陰などにひそんでいます。そのため、川岸に砂や土があり、隠れ場所となる草が生えていることはホタルの生育にとって重要な要素です。

   こうした要素を維持するため、河川の管理には、工夫が凝らされています。川は、放置していると砂や土が溜まり、その上に草や木が生えるため、水の流れる範囲が狭くなります。そうなると、大雨が降った時、水がうまく流れず、洪水の原因になります。そこで、定期的に土砂を浚渫し、草木を撤去する工事を行っています。
 しかし、機械的にこうした工事を行うと、ホタルの生育環境が破壊されてしまいます。そのため、ホタルの活動時期を外して工事を行う、一度に行う施工範囲を限定する、等々さまざまな工夫が行われています。

 何気ない風景のなかにも、良好な環境を維持しようとする努力が隠されているわけです。普段意識しないところにも、多くの人々の努力と工夫が凝らされ、ホタルの飛び交う環境を守っているのです。(ι)
 



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