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文化財要録コンテンツ

名称関連文化財名称木造千手観音菩薩坐像
要録名称木造千手観音菩薩坐像
指定関連指定区分・種類彫刻
指定年月日昭和41年6月10日(山口県教育委員会告示 第5号)
所在地関連所在地山口市吉敷1750番
所有者関連所有者宗教法人 龍蔵寺


文化財詳細
制作等の年代又は時代
鎌倉時代

員数
一躯

品質及び形状

 頭上面は頂上に仏面を据えている。天冠の上部の地髪に十面の菩薩面がある。外に坐像の化仏が正面にある。天冠台の左右に天冠紐をたらしている。白毫は水晶を嵌入している。眼は彫眼。左肩から右脇下にわたっていて條帛をかける。その上に天衣をまとめ、天衣の腕下から先の部分は欠失。眞手は合掌。第二手は宝鉢をとっている。左右に脇手が19本(6本、7本、6本あて)3列に配されている。左足を上にして結跏趺坐している。

 材料は桧材、寄木造り、内刳り、素木であるが、宝髪は群青、眉は墨、眼は胡粉地に墨で瞳を入れている。唇は朱を用いている。頭部は耳の後で前後に矧ぎ、胴体にさし込み、頭上面は別木、躰躯前後矧ぎ、眞手第二手ともに一木彫出。膝前は別木矧付。裳先先端部矧付(後補)、脇手は真手第二手の後方の板状の材に配置する。

 後補部 天冠紐、天冠正面のすかし彫り飾。胸飾。脇手の大部分及び持物。坐像の化仏。彩色。

 台座は桧材、蓮肉は六辺葺蓮瓣。請花は八角形式敷茄子。八角形受座、八角形反花(胡桃型)。八角形二段框座(下段の框座の上縁は彫出殊紋の装飾)。

 後補部 請花、八角形敷茄子。

 光背は桧材、素木、光脚付二重光背(素木)。



寸法又は法量

〔本躰〕 

像高 77.9㎝

頂上~顎 32.7㎝

同(頂上仏を除く) 24.2㎝ 

髪際~顎 13.8㎝

面幅 13.3㎝

耳張 16.4㎝

面奥 16.5㎝

眞手臂張(合掌手) 36.4㎝

脇手最大張 77.9㎝

膝張 59.4㎝

膝高(左) 11.0㎝

膝奥 38.5㎝

裳先奥行 6.4㎝

〔台座〕 

総高 56.8㎝

蓮肉幅 69.7㎝

同厚 23.6㎝

華盤幅 59.1㎝

同厚 6.7㎝

下敷茄子幅 34.5㎝

同厚 5.8㎝

受座幅 56.1㎝

同厚 3.0㎝

反花幅 60.6㎝

同厚 3.6㎝

上框座幅 64.2㎝

同厚 4.5㎝

下框座幅 81.2㎝

同厚 8.2㎝

〔光背〕 

総高 80.6㎝

頭光幅 38.0㎝

身光幅 59.2㎝

光脚幅 58.5㎝

同高 15.5㎝

同厚 1.2㎝

光背厚 1.8㎝



参考情報関連
参考情報
 竜蔵寺は真言宗の古刹である。本堂の本尊は現在は大日如来である。境内に観音堂があり、その本尊がこの仏像である。寺伝では、文武天皇の二年役小角が来てここに熊野権現社を創め、その後、天平13年(741)に僧行基が来て千手観音像を造り、寺を竜蔵寺と号したとある。現在の観音堂の本尊千手観音については特別の由来はない。


地図



画像
<木造千手観音菩薩坐像>関連画像001(オリジナル画像表示リンク)<木造千手観音菩薩坐像>関連画像002(オリジナル画像表示リンク)

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