ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
  1. ホーム>
  2.  学習サポート>
  3.  文化財年表>
  4.  文化財の概要>
  5.  文化財要録

文化財要録コンテンツ

名称関連文化財名称木造阿弥陀如来坐像
要録名称木造阿弥陀如来坐像
指定関連指定区分・種類彫刻
指定年月日昭和58年4月5日(山口県教育委員会告示 第1号)
所在地関連所在地山陽小野田市大字有帆2289番地の1
所有者関連所有者宗教法人 岩崎寺


文化財詳細
制作等の年代又は時代
藤原時代

員数
一躯

品質及び形状

【形状】

肉髻、螺髪は小粒の切子型で後頭部まで丁寧に彫出する。肉髻珠はない。白毫相をあらわす。彫眼。耳朶は環、三道を刻む。衲衣は左肩を蔽い、右肩に少し懸る。

 左手は躰に沿って自然に下げ、掌を上にしてひろげ、第1指と第2指を捻じ左膝上に置く。右手は屈臂、ややななめ前方につき出し、掌を前にして立て、第1指と第2指を捻じいわゆる上品下生印を結ぶ。

 右足を外にして結跏趺坐する。 ヒノキ材。寄木造り。白毫は木製かん入(後補)。頭躰部を共木の前後竪2材で造り、丸のみで頭部を割り矧ぎにしている。三道下をめぐって丸のみの跡が菊花弁様に残っている。

 すなわち頭部は耳の直後で前後に割り、内刳りを施して寄せ、頸廻りで躰部に差込んでいる。

 躰部は肩の後ろで前後に割り寄せ、地付部まで大きく内刳りしている。

 両腕は共に肩部で躰部に矧ぎつける。右腕はさらに臂、手首でそれぞれ矧ぎつける。左腕は竪1材で肩から臂、腰までを彫出。手首にかかる袖部を別材で矧ぎ手首から先を差込む。

 膝前は横1材から彫出し、縁を残して刳り、躰部寄せる。

 両膝奥腰部に三角材を矧ぎつける。

 彩色はほとんど落剥しているのが、所々にわずかに残る痕跡から肉髻部は白土下地に群青彩色、肉身部は白土下地に黒漆、金箔押しが施されていたものと思われる。

 また右腕腋下、左手首にかかるほぞ衣の下などに緑青彩色のあとが見えるので衲衣、裳にも彩色が施されていたものと思われる。

 保存は比較的良好であるが、次の各所に欠損があり、それぞれ補修が施されている。

正面左下腹部

正面左足下

正面不手臂下

背面左脇下

同右腰上

 これらの多くは内刳りの際の割り損じによるものと見られ、従って当初からの欠損、補修と思われる。もっとも補修材には後補のものもある。裳先欠失。



寸法又は法量

単位㎝

像高…143.0

髪際下高…123.5

頂上~顎…50.2

髪際~顎…28.0

面幅…31.2

耳張り…38.3

面奥…38.9

臂張…91.5

躰奥…46.7

膝張…118.0

膝高…21.8

膝奥…79.0




地図



画像
<木造阿弥陀如来坐像>関連画像001(オリジナル画像表示リンク)<木造阿弥陀如来坐像>関連画像002(オリジナル画像表示リンク)<木造阿弥陀如来坐像>関連画像003(オリジナル画像表示リンク)<木造阿弥陀如来坐像>関連画像004(オリジナル画像表示リンク)

ページトップへ