ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
  1. ホーム>
  2.  指定文化財の検索(一覧から選ぶ)>
  3.  文化財の概要>
  4.  文化財要録

文化財要録コンテンツ

名称関連文化財名称金銅薬師如来立像
要録名称金銅薬師如来立像
指定関連指定区分・種類彫刻
指定年月日昭和60年10月29日(山口県教育委員会告示 第4号)
所在地関連所在地長門市俵山5108番地
所有者関連所有者俵山温泉合名会社


文化財詳細
制作等の年代又は時代
延慶4年(1311)

員数
一躯

品質及び形状

【形状】

○本体

 肉髻を盛り上げ、螺髪は切子型。肉髻珠、白毫相はあらわさない。鼻腔はうがたず三道を刻む。衲衣は左右の肩を蔽う。右手は臂を屈し、斜め上にあげ、掌を前にして五指を伸ばす。

 左手は躰に沿って垂らし、臂をわずかに屈して前に出し、掌を仰ぎ、薬壺を執る。両足を少し開き、揃えて立つ。

○台座

 一重の蓮華座で、蓮肉には中房の外周に花芯を刻み、間弁付単弁の蓮弁三葉を彫出し、その下に敷茹子を置く。中房の中央に裾型を彫り、さらに足ほぞに合わせたほぞ穴を刳る。後方に光背のほぞを立てたと思われるほぞ穴を刳る。○本体

 頭・躰の主幹部を両腕・足ほぞを含めて銅の一鋳から鋳成し、目鼻立ちなどタガネで整形する。両手共に手首から先を別鋳し、それぞれ袖口に差込み銅釘を袖、手首を貫通して留める。背面襟下11.5㎝の位置にほぞを鋳出する。ほぞの中央に小穴があり、光背を取りつけたものと思われる。

 足納の中央に左右とも小穴をうがつ。頭頂に角形の小穴がある。右脇下、像底に鋳くずれの穴がある。当初は鍍金されていたと思われるが、現在は全く剥落して、青黒色を呈している。

 全体に肌があれているのは、火中したためか。袖の下の襞奥や裳の襞に朱色が残るが後補の彩色のあとか。

○台座

 ケヤキの竪一材の前面に半肉に彫出する。台座は後補。



寸法又は法量

単位㎝

○本体

像高/43.1㎝

頂上~顎/8.0

面幅/5.2

臂張り/12.6

腹奥/7.5

足先開き/6.9

髪際下/40.7㎝

面頂/4.8

面奥/7.4

胸奥/7.1

裾張り/10.1

ほぞ(左)

前高/1.3㎝

後高/2.1

前幅/1.2

後幅/1.7

奥行/2.5

○台座

高さ/13.7㎝

縦径/14.2

中房縦径/14.0

敷茄子高さ/6.1

横径最大/18.8㎝

中房横径/16.5

蓮肉高さ/6.9

敷茄子径/3.0



銘文

 背面下方に陰刻する。文字の大きさは、ほぼ方1.5㎝、彫りは普通である。

長門國

奉建立金銅薬師如来一尊

延慶四年辛亥二月 日 僧 道妙 敬

               沙門智法 白

     〔     〕(阿武郡紫福)□□(光)□

 




地図



画像
<金銅薬師如来立像>関連画像001(オリジナル画像表示リンク)

ページトップへ