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文化財要録コンテンツ

名称関連文化財名称土井ケ浜遺跡出土品
要録名称

土井ケ浜遺跡出土品

(追加指定)

貝釧 6点

指輪 7点

貝小玉 514点

シャコガイ製装身具 88点

塞杵状貝製品 2点

円盤状貝製品 1点

石鏃 1点

石斧 1点

弥生土器 一括 

指定関連指定区分・種類考古資料
指定年月日

昭和57年4月16日(山口県教育委員会告示 第1号)

昭和61年4月8日(山口県教育委員会告示 第3号)追加指定

所在地関連所在地

(寄託先)

下関市豊北町大字神田上891番地の6 土井ケ浜遺跡人類学ミュージアム

奈良県天理市杣之内町1050番地 天理大学文学部博物館研究室

(追加指定)

下関市豊北町大字神田上891番地の6 土井ケ浜遺跡人類学ミュージアム

所有者関連所有者文化庁


文化財詳細
員数

一括

(追加指定)

 (貝釧) 六点

 (指輪) 七点

 (貝小玉) 五一四点

 (シャコガイ製装身具) 八八点

 (塞杵状貝製品) 二点

 (円盤状貝製品) 一点

 (石鏃) 一点

 (石斧) 一点

 (弥生土器) 一括 



品質及び形状

【品質・形状及び寸法】

〔装身具〕

(1)硬玉製勾玉 1個

長さ2㎝、断面形は矩形・硬玉製

(2)碧玉製管玉 40個

長さ0.4~1.2㎝、径0.3㎝位、最大なものは長さ1.9㎝、径0.45㎝、大多数は暗緑色を呈す。

(3)貝小玉 多数

径0.3㎝~0.4㎝、厚さ0.05㎝~0.1㎝の円板に径0.1㎝位の小孔がある。

(4)ガラス製小玉 1個

空色の透明なガラス製品

(5)貝釧 31個

ア)大型巻貝製 縦型貝釧9個 長さ12㎝ 幅8㎝

イ)いもがい製 横型貝釧 2個 径6㎝ 幅1.4㎝

ウ)べんけいがい製 貝釧 3個

エ)はいがい製 貝釧 8個 長径5㎝ 短径3.7㎝

オ)かさがい製 貝釧 9個

(6)指輪 5個

小巻貝を横切りにしたもの。径2.3㎝~2.5㎝ 幅0.5㎝~0.7㎝

(7)貝製垂飾 1個

かさがい製品 1側に2孔を穿つ。

(8)石鏃 15個

磨製石鏃 4個(粘板岩製)

打製石鏃 11個(安山岩製)

(9)牙鏃 2個

鮫の牙製

(10)弥生土器 1括

完形の壺形土器 5個

台付無頸壺形土器 1個 外破片多数

(11)土師器 1括

壺形土器 5個

細頸壺形土器 2個

短頸壺形土器 3個

甕形土器 1個

高杯 2個

器台 1個 外破片多数

(12)青銅鏡 2面

大径7.7㎝ 平縁の内側に斜行櫛歯文 七弧の内行花文をもつ。

小形6.5㎝ 平縁の内側に綾杉文

(追加指定)

(1)貝釧 6点    ※( )は現存値

(ア)ゴホウラ製縦型貝釧

殻高9.3㎝ 殻径7.0㎝ 1点

殻高7.4㎝ 殻径6.7㎝ 1点

殻高7.5㎝ 殻径5.0㎝ 1点

破片 2点

(イ)イモガイ製模型貝釧 1点

(2)指輪 7点

イモガイ体層上端部を横切りにして加工したもの。

内径1.6㎝ 高さ0.8㎝ 1点

内径1.65㎝ 高さ(1.9)㎝ 1点

内径1.75㎝ 高さ0.5㎝ 1点

内径1.75㎝ 高さ0.9㎝ 2点

内径1.65㎝ 高さ1.1㎝ 1点

内径1.70㎝ 高さ0.8㎝ 1点

(3)貝小玉 514点

 径0.3㎝前後の、厚さ0.05~0.1㎝の薄い円板状を呈し、中心部に径0.1㎝前後の穿孔が認められる。

(4)シャコガイ製装身具 88点

(ア)両側の丸い山形を呈し、凹面の左右に二重の同心円を刻むもの。 1点

長さ3.2㎝ 幅5.7㎝ 厚さ0.6㎝

(イ)楕円形を呈し、凸面中央に溝を刻み、両端に穿孔したもの。 59点

長さ2.2㎝ 幅1.4㎝前後 厚さ0.2~0.3㎝

(ウ)三角形を呈し、凸面中央に溝を切り、両端に穿孔したもの。 24点

長さ1.5㎝前後 幅1.35~1.55㎝ 厚さ0.2㎝

(エ)中心部に穿孔した円形のもの

径1.45~1.5㎝ 厚さ0.25~0.3㎝

(5)塞杵状貝製品 2点

円錐形に近い形状を呈し、円盤部から軸部への境が大きくくびれ、軸部は先端へかけてしだいに細くなって尖る

長さ2.73㎝ 円盤部径1.7㎝

長さ(1.9)㎝ 円盤部径1.5㎝

(6)円盤状貝製品 1点

二枚貝を円盤状に加工したもの。

径1.4㎝ 厚さ0.6㎝

(7)石鏃 1点

安山岩製打製石鏃

長さ(2.1)㎝ 幅1.3㎝ 重さ0.7g

(8)石斧 1点

小型の扁平な打製石斧

長さ8.1㎝ 幅4㎝ 厚さ0.8㎝

(9)弥生土器 一括

壺形土器 11点

鉢形土器 3点

小型台付鉢形土器 1点

壺形土器・甕形土器・鉢形土器・高杯破片 多数 



内容

(1)硬玉製勾玉  1個

(2)碧玉製管玉  40個

(3)貝小玉   多数

(4)ガラス製小玉  1個

(5)貝釧  31個

(6)指輪  5個

(7)貝製垂飾  1個

(8)石鏃  15個

(9)牙鏃  2個

(10)弥生土器 一括

(11)土師器 一括

(12)青銅鏡  2面



参考情報関連
参考情報

〔特徴〕

 土井ケ浜遺跡は響灘に面した海岸部の砂堆丘に営まれた弥生時代前期を中心とした集団墓地であり、昭和5年に初めて人骨の出土地として発見されて以来、考古学・人類学の研究資料として注目されて来た。

 昭和28年、九州大学医学部金関丈夫博士が発掘調査を行い、爾来5次にわたる発掘調査が実施された。当土井ケ浜遺跡は弥生時代の人々の集団墓地として我国最大級の遺跡であり、当時の墓地や埋葬習俗・信仰・社会習慣及び日本人の形成・形質などを知る上で出土品とともに貴重な遺跡である。

 出土品としては埋葬人骨と共に出土した指輪・貝釧・貝小玉・碧玉製管玉・ガラス製小玉などの装身具は、男性・女性ともに着装してり、当時の風俗を知る貴重な品々である。

 また、副葬品あるいは遺骸の周辺から発見された多くの弥生土器は、貝殻による施文がみられ、木葉状文・綾杉文・弧文・鋸歯文・平行線文・直線文などが貝殻腹線で描かれており、北九州と強い結びつきがくみとられ、弥生文化の伝播ルートを考える上で重要な意味をもつ。住居址から出土したホウ製小形円行花文鏡は、北部九州で集中的に出土した弥生時代後期後半に位置づけられる。山口県では山口市でも同形のものが出土しており、北九州の文化圏下に屈していた証となる。

(追加指定)

(出土状況)

 史跡整備事業に先立つ遺構範囲確認を目的とした昭和55年度の第6次調査、昭和57~60年度の第7~10次調査によって、墓葬やその周辺部から出土したものである。




地図



画像
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