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文化財の概要

文化財名称

綾羅木郷遺跡

文化財名称(よみがな)

あやらぎごういせき

市町

下関市

指定


区分

記念物

時代

弥生時代

一般向け説明

  下関市綾羅木は本州最西端響灘に面する地域であり、この地域は、北九州地帯とともに弥生時代の中心地域で、国指定遺跡である梶栗浜遺跡・土井ケ浜遺跡などとともに学術上重要な遺跡がある。
 綾羅木郷遺跡はこれらの遺跡群の中心をなすもので、平野の中心に広がる丘稜の全面が 弥生時代の遺跡である。発掘調査により、台地東部の地域には竪穴住居跡や埋葬遺構が発見され、台地の中央部から西側は弥生時代前期に特徴的にみられる多数の袋状竪穴群や弥生時代中・後期の溝などが発見されている。古墳時代(ほぼ3世紀末から7世紀)の住所跡も存在する。台地の西北の端には箱式石棺を主体とする、前方部が低く平らな前方後円墳もある。遺物として、弥生時代前期前半の土器や多くの石器などが発見されている。

小学生向け説明

  綾羅木郷遺跡は本州西端の響灘に面する地域にあります。この遺跡がある下関市綾羅木の地域は、北九州とともに弥生時代の中心地域でした。
  ここからは弥生時代の住居や溝、埋葬の跡や土器がでてきています。また、前方後円墳もあります。
 この辺りには、この綾羅木郷遺跡のほかに、梶栗浜遺跡や土井ケ浜遺跡など国指定の遺跡があります。 

文化財要録

要録名称

綾羅木郷遺跡

指定区分・種類

史跡

指定年月日

昭和44年3月11日(文部省告示第35号)
 〔追加指定・一部指定解除〕昭和56年12月23日(文部省告示第169号)

所在地

下関市大字綾羅木字岡・岡ノ辻・若宮・惣八・打越

所有者

1.下関市
2.財務省

管理者

下関市

参考情報

昭和30年度 発掘調査
昭和40~43年度 硅砂採取に伴う発掘調査
昭和44年3月8日 (株)瓢屋による未調査地域の破壊
昭和44年度 破壊地域の発掘調査
昭和44年6月9日 (株)瓢屋、史跡指定処分取消し訴訟を東京地裁に提訴
昭和44年8月6日 史跡指定処分取消し訴訟の第1回口頭弁論始まる。
昭和45年度 史跡指定地外の緊急発掘調査
昭和56年7月17日 12年35回に及ぶ口頭弁論の結果、国と(株)瓢屋の間の訴訟係争の和解成立
 出土品一括は山口県指定有形文化財(考古資料)で、下関市考古館、同考古館安岡資料室及び下関市長府博物館に保管。昭和51~54年度復元整理が行われ、「綾羅木郷遺跡1」としてまとめられた。

地図

画像

綾羅木郷遺跡 関連画像001

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綾羅木郷遺跡 関連画像003

綾羅木郷遺跡 関連画像004