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文化財の概要

文化財名称

長寿寺十三重塔

文化財名称(よみがな)

ちょうじゅじじゅうさんじゅうのとう

市町

萩市

指定


区分

有形文化財

時代

鎌倉時代

一般向け説明

 萩市北古萩にある長寿寺本堂に向かって左側にあり、花崗岩製で相輪は失っているが、他は当初のまま残っている。 高さは相輪を除き5.45mあり、実に堂々とした石塔である。下層の軒の一辺は1.17m、最上層の軒の一辺は0.75mである。厚い軒、両端の力強いそりは申し分のない鎌倉後期の様式である。
 低平な基礎は安定感がある。初重軸部には金剛界四仏の梵字があり、この梵字は雄大で刷毛書薬研彫りの鎌倉時代の手法をよく示している。地方臭のない作で、近畿地方で作られたものであろう。基礎の一面に銘文をけずったあとがあり、嘉元四年(1306)四月と、造立年代の所がわずかに読むことができる。この塔はもと長門市油谷向津具の二尊院にあったものを、江戸初期、長州藩の重臣榎本伊豆が萩へ引取り自邸に建て、その後商人の熊谷浄味が貰いうけ長寿寺に建立したものと伝えられる。

小学生向け説明

 萩市の長寿寺にあります。相輪は失なわれていますが、他はよく当初のまま残っています。高さは、約5.5mあります。鎌倉時代に、近畿地方で作られたものとおもわれます。
 この塔は、もと長門市油谷の二尊院にあったものが、その後、長寿寺につたわったものです。

文化財要録

要録名称

長寿寺十三重塔  1基

指定区分・種類

有形文化財(建造物)

指定年月日

昭和48年10月19日(山口県教育委員会告示 第6号)

所在地

萩市大字北古萩町13番

所有者

宗教法人 長寿寺

制作等の年代又は時代

鎌倉時代 嘉元4年(1306)

員数

一基

構造及び形式

 長寿寺本堂に向って左側にあり、花崗岩質で相輪は失っているが、他の部分はすべて当初のまま残っている。
 高さは、相輪を除き5.45mあり、実に堂々としたものである。下層の軒の一辺は、1.17m最上方の軒の一辺は0.75mである。厚い軒、両端の部分の力強いそりは申し分のない鎌倉後期の様式である。
 低平な基礎は安定感があり、初重軸部には金剛界四仏の梵字があり、この梵字は雄大で刷毛書薬研彫の鎌倉式の典形をよく示している。
 地方臭のないオーソドックスなもので、恐らく中央で作られたものと思はれる県下では石塔の第一級に推すべきものであろう。
 基礎の一面には銘文をけずったあとがあり、嘉元4年(1306)と造立年代の所がわずかに読むことができる。
 石塔基礎の下の基壇に「熊谷入道法山浄味菩提所也」と大きく横書に彫ってある。

地図

画像

長寿寺十三重塔 関連画像001

長寿寺十三重塔 関連画像002

長寿寺十三重塔 関連画像003