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文化財の概要

文化財名称

二尊院五輪塔

文化財名称(よみがな)

にそんいんごりんとう

市町

長門市

指定


区分

有形文化財

時代

鎌倉時代

一般向け説明

 長門市油谷向津具の二尊院墓地にある。花崗岩製で、中央の大きな五輪塔は地輪以上の高さは153cm。その下に幅92cm、高さ30cmの基壇がある。地輪は幅60cm、高さは38cm。水輪は径50cm、高さ43cm。火輪は軒幅51cm、高さ34cm、風輪は径30cm、高さ15cm。空輪は径26cm、高さ23cmである。四方に四門の梵字が彫りこまれている。向かって右の塔は高さ106cm、左の塔は高さ114cmである。これらの五輪塔は空輪の丸い美しい形、火輪のしっかりした軒の厚さと力強い反り、水輪のはりつめた丸みなど、石造美術最盛期の鎌倉時代後期の作品とみて間違いない。塔には年月など刻した銘文の無いことは残念であるが、この五輪塔は山口県下でも最も完備した美しいものといえる塔である。

小学生向け説明

 長門市油谷にある二尊院の墓地にあります。花崗岩製で、中央の大きな五輪塔の高さは153cm。その下に30cmの基壇があります。石造美術最盛期の鎌倉時代後期の作品とみて間違いありません。塔に年月などを刻んだ銘文の無いことが残念ですが、この五輪塔は山口県下でも最も完備した美しいものといえる塔です。

文化財要録

要録名称

二尊院五輪塔  3基

指定区分・種類

有形文化財(建造物)

指定年月日

昭和48年10月19日(山口県教育委員会告示 第6号)

所在地

長門市油谷向津具下3598番地

所有者

宗教法人 二尊院

制作等の年代又は時代

鎌倉時代末期

員数

三基

構造及び形式

〔中央塔〕
花崗岩製。高さ153cm。地輪幅60cm、高さ38cm。
水輪 径50cm、高さ43cm、ふくらみは上部に厚く卵形をしている。
火輪 軒幅51cm、高さ34cm。風輪 直径30cm、高さ15cm。
空輪 直径26cm、高さ23cm。基礎 幅92cm、高さ30cm、2石で作られている。四面に発心門、修行門、菩提門、涅槃門の梵字が彫りこまれている。

〔右の塔〕
総高 106cm。地輪高さ 15cm、水輪高さ 37cm
火輪高さ 23cm、風輪高さ 12cm、空輪高さ 19cm、

〔左の塔〕
総高114cm。地輪高さ 15cm、水輪高さ 41cm、
火輪高さ 25cm、風輪高さ 13cm、空輪高さ 20cm

地図

画像

二尊院五輪塔 関連画像001

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二尊院五輪塔 関連画像004