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文化財の概要

文化財名称

秋吉台

文化財名称(よみがな)

あきよしだい

市町

美祢市

指定


区分

記念物

一般向け説明

  広くは美祢市に分布する石灰岩台地を秋吉台というが、そのうち、厚東川の東の台地のうち1269haを特別天然記念物に指定。日本で最も広いカルスト地形(石灰岩地域の特有の地形)ができている地域として有名で、台状にはカレンフェルト(石灰岩柱が多くある台地)、ドリーネ(台上のすり鉢状のくぼ地)、ウバーレ(ドリーネが二つ以上くっついて大きくなったもの)などがあり、地下には多くの石灰洞ができている。
 石灰岩には、当時の海に生息していたボウスイチュウ、サンゴなどが化石として含まれている。石灰岩の下には溶岩や火山噴出物がある。秋吉台が約三億年前から数千万年かけて海底火山の頂上にサンゴ礁として形成された証である。化石の研究から秋吉台で大規模な地層の逆転が認められており、日本列島の生い立ちを知るうえにも重要な地域である。毎年2月に山焼きが行われ、台上の石灰岩の様子をよく観察することができる。

小学生向け説明

  石灰岩でできている台地で、日本でもっとも広いカルスト地形(石灰岩地域の特有の地形)ができている地域として有名です。台上には石灰岩が羊のように見え、あちこちにドリーネ(すりばち状のくぼ地)などがあり、地下には多くの石灰洞(せっかいどう)ができています。石灰岩には、石灰岩ができたころ海に住んでいた生物が化石として含まれていて、化石の研究からそのころの様子を知ることができます。また、地層がひっくり返っていることが調べられており、日本列島の生い立ちを知るうえにも大切な台地です。

文化財要録

要録名称

秋吉台

指定区分・種類

特別天然記念物

指定年月日

昭和3年2月7日
昭和36年10月19日 (文化財保護委員会告示 第68号) 天然記念物
昭和39年7月10日 (文化財保護委員会告示 第45号) 特別天然記念物

所在地

美祢市秋芳町、同美東町

所有者

美祢市 市有地 975ha 民有地294ha 計 1,269ha

管理者

美祢市(平成20・3・21)

参考情報

 天然記念物「秋吉台山の地獄」は、昭和3年2月7日(内務省告示 第20号)指定。指定事由は、保存要目 地質鉱物の部第1、7、11による。
 これは、昭和36年10月19日(文化財保護委員会告示 第67号)で指定解除。
〔秋吉台の植生〕
 秋吉台および周辺ポリエなどに生育する植物は、現在までの調査結果では総数約1100種あって、その内訳は、被子植物、双子葉類が610種、単子葉類が210種、裸子植物が11種、シダ植物が100種、コケ植物80種である。このうちで珍しい植物は次のとおりである。
 タチデンダ、キンモウワラビ、タキミシダ、ビロードシダ、コタニワタリ、イワオモダカ、アオネカズラ、アキヨシアザミ、ムラサキ、コバノチョウセンエノキ、ハルニレ、オオバジャノヒゲ、ホザキザクラ、アカネスゲ、イシバイゴケ、ハリイシバイゴケ、ツボゼニゴケ、キブリハネゴケ、タンザワキヌイトゴケ、ナガスジハリゴケ、タチヒラゴケ。
 なお、タチデンダ、キンモウワラビは石灰岩地帯にのみ産し、キンモウワラビは山口県では秋芳洞口付近にのみ知られている。またタキミシダも花尾山麓の嘉万ポリエでのみ知られている珍しいシダである。アキヨシアザミも秋吉台にのみ産する珍しいものである。

地図

画像

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