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文化財の概要

文化財名称

六連島の雲母玄武岩

文化財名称(よみがな)

むつれじまのうんもげんぶがん

市町

下関市

指定


区分

記念物

一般向け説明

 玄武岩は黒っぽい火山岩。六連島は下関漁港の西方4.2km、響灘に浮かぶ小島で、最高点は標高103.7mである。およそ3000万年前に堆積した地層(第三紀層)と、100万年余り前に噴出して、地層をおおう玄武岩からできている。
 島の中央の高所にある玄武岩はこい灰色で、たくさんの小さな穴(孔隙=こうげき)が開いている。その孔隙の内壁に、きらきら光るうすい褐色のクロウンモの結晶がある。クロウンモは径約4mmで、六角形の板状の結晶である。クロウンモのほかに、カクセン石の2~3mmの針状結晶もある。指定地域面積は約5000㎡である。
 玄武岩の孔隙中にクロウンモが形成されることは珍しく、他の玄武岩に比べて、ナトリウムやカリウムを含む割合が大きい。また、この玄武岩をつくったマグマは、地殻の下のマントルの一部が溶けたもので、地下約90kmから噴出したものといわれている。

小学生向け説明

 六連島は下関漁港の西方4km、響灘(ひびきなだ)に浮かぶ小島です。玄武(げんぶ)岩は黒っぽい色をした火山岩(マグマが地表にふきだして固まった岩石)です。島の中央の高い所にある玄武岩はこい灰色で、たくさんの小さな穴が開いていて、その中に、きらきら光るこげ茶色のうすいクロウンモがあります。クロウンモは大きさは約4mmで、六角形のうすい板を重ねたような形をしています。玄武岩の中にクロウンモが形成されることはめずらしいことです。

文化財要録

要録名称

六連島の雲母玄武岩

指定区分・種類

天然記念物

指定年月日

昭和9年1月22日 (文部省告示 第16号)

所在地

下関市大字六連島字辻

所有者

管理者

下関市(昭和9・4・25)

地図

画像

六連島の雲母玄武岩 関連画像001

六連島の雲母玄武岩 関連画像002

六連島の雲母玄武岩 関連画像003

六連島の雲母玄武岩 関連画像004