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文化財の概要

文化財名称

烏骨鶏

文化財名称(よみがな)

うこっけい

指定


区分

記念物

一般向け説明

 中国で古くから飼育されている鶏で、日本には寛永年間(1624~44)に渡来したといわれている。その後改良が加えられ、1942年(昭和17)に国指定天然記念物に指定された。
 本県にも、かなりの数が飼育されていて、オコッケイ、オゴッケイ、オケラ、オケラコウなどと呼ばれている。特異な外観しており、羽色は白または黒であるが、羽毛が柔らかで長く絹糸のようである。五本の趾(足の指)をもっていて、頭部に桑の実のようなとさかがある。性質は温順で、体質は強健とはいえない。
  体内には、メラニン色素(黒色の色素)が沈着しているので、とさかが紫色になるほか、皮膚や脚、肉、骨など全てが黒い。この色素の沈着を起こす遺伝子はまだわかっていない。
 現在、中国の江西省・福建省・広東省などに、日本の白色烏骨鶏によく似た糸毛烏骨鶏がいる。

小学生向け説明

 中国で古くから飼育されている鶏(にわとり)で、日本には江戸時代のはじめごろに来たといわれています。県内にも、かなりの数が飼育されていて、オコッケイ、オゴッケイ、オケラなどと呼ばれています。頭には、くわの実のようなとさかがあります。羽の色は白または黒で、羽毛がやわらかで長く絹糸のようにみえます。体内には、黒色の色素があり、とさかがむらさき色になるほか、皮ふ、足、肉、骨など全てが黒い色をしています。

文化財要録

要録名称

烏骨鶏

指定区分・種類

天然記念物

指定年月日

昭和17年7月21日 (文部省告示 第543号)

所在地

山口県一円

管理者

山口県

参考情報

 烏骨鶏は、全身の羽毛の小羽枝がはなればなれになっていて羽面を示さず、羽枝が柔らかで長く、絹糸のようである。それで絹羽鶏という名もある。
 頭部に桑実状の冠をいただき、毛冠がその後方に直立している。性質は温順で就巣性が強い。体質は強健とはいえない。卵は淡褐色を呈し重量は約45g、一年間の産卵数は約70個である。
 体重は雄が1.4kg、雌が0.9kgほどあり、昔はその肉、卵が万病にきくものとして珍重された。羽毛については黒色種のほかに白色種と褐色種の二種がある。
 烏骨鶏の原産地はアジアであるが、それがインドシナ半島か中国大陸かについては定説がない。烏骨鶏が日本に渡来したのは寛永年間(1624~44)といわれる。
 烏骨鶏は本県にはかなり飼育されていて、オコッケイ、オゴッケイ、オケラ、オケラコウなどと呼ばれている。

画像

烏骨鶏 関連画像001

烏骨鶏 関連画像002