山口県の文化財

指定文化財の検索

文化財の概要

文化財名称

防府市中浦の緑色片岩

文化財名称(よみがな)

ほうふしなかのうらのりょくしょくへんがん

市町

防府市

指定


区分

記念物

一般向け説明

 防府市中浦湾の東と西の海岸、長さ400~500mにわたって緑色の岩石(緑色片岩)が見られる。特に西海岸は、岩盤が露出し、岩塊も転がっていて、岩石の特徴がよく観察できる。この岩石は非常に堅く割れにくい。緑黒色・淡緑色・褐色と色の異なる部分が数cm~10数cmの幅で縞模様をしていて、縞が幾重にも曲っているものは極めて美しい。
 緑色片岩は、県内には山口市・防府市・周南市・岩国市錦町などに広く分布している。約2億4000万年前にできた玄武岩や凝灰岩などが、約2億2000万年前、地下約20kmまで沈み込み、高い圧力を受けて曲げられたり、一定方向に割れやすくなったりした岩石(変成岩)である。このようにしてできた岩石は、日本列島の骨格の一部を形成している。
 中浦の緑色片岩は、その後、中生代末(約8000万年前)に地下深くから入り込んできたマグマにより、400~500℃に熱せられて、さらに変質してできた岩石である。

小学生向け説明

 防府市の中浦湾の海岸では、緑色片岩という緑色の岩石が見られます。とくに西がわの海岸は、陸に岩がでていて、岩石の特ちょうがよく観察できます。
 この岩石はたいへんにかたく、緑っぽい黒色・うすい緑色・茶色と、色のちがう部分が数cm~10数cmのはばで縞(しま)模様をえがいています。模様はまっすぐだけでなく、曲ってもいます。

文化財要録

要録名称

防府市中浦の緑色片岩

指定区分・種類

天然記念物

指定年月日

昭和45年2月27日 (山口県教育委員会告示 第1号)

所在地

防府市大字田島

所有者

防府市

管理者

防府市(昭和45・4・21) (山口県教育委員会告示 第4号)

地図

画像

防府市中浦の緑色片岩 関連画像001

防府市中浦の緑色片岩 関連画像002

防府市中浦の緑色片岩 関連画像003

防府市中浦の緑色片岩 関連画像004

防府市中浦の緑色片岩 関連画像005

防府市中浦の緑色片岩 関連画像006

防府市中浦の緑色片岩 関連画像007

防府市中浦の緑色片岩 関連画像008

防府市中浦の緑色片岩 関連画像009

防府市中浦の緑色片岩 関連画像010

防府市中浦の緑色片岩 関連画像011

防府市中浦の緑色片岩 関連画像012

防府市中浦の緑色片岩 関連画像013

防府市中浦の緑色片岩 関連画像014