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文化財の概要

文化財名称

綾羅木郷遺跡出土品

文化財名称(よみがな)

あやらぎごういせきしゅつどひん

市町

下関市

指定


区分

有形文化財

時代

弥生時代

一般向け説明

 下関市綾羅木郷の台地にある綾羅木郷遺跡から出土したもので、弥生時代前期~中期の土器・石器・装身具・骨角器・金属器からなる。土器(2014点)の内、かめ(800点)やつぼ(794点)は大型のものが多い。土製品には土錘、紡錘車(糸つむぎ器具)、卵形の土笛(2)がある。土笛は日本で最初の発見であり復元して演奏された。石器(約1200点)も多く、農具(石斧、片刃石器、石かま)、武具(石の矢じり)、漁具(石のおもり)、装身具(勾玉、管玉)などがある。金属器(10点)には、やりがんな、鎌、刀子などがある。
 綾羅木郷遺跡は弥生時代、特に前期における西日本特有の遺跡であり、その出土品は同時期における文化複合の様子を推定するうえで欠くことのできない資料である。

小学生向け説明

 下関市綾羅木郷の台地にある綾羅木郷遺跡からの出土品で、弥生時代前期~中期の土器・石器・装身具・骨角器・金属器などがあります。土器(2014点)の内、かめ(800点)やつぼ(794点)は大型のものが多く、土製品には土錘、紡錘車(糸つむぎ器具)、卵形の土笛(2)があります。土笛は日本で最初に発見されたもので、復元して演奏もされています。
 綾羅木郷遺跡は弥生時代、特に前期における西日本特有の遺跡であり、その出土品は同時期における文化複合の様子を推定するうえで欠くことのできない資料です。

文化財要録

要録名称

綾羅木郷遺跡出土品 
弥生時代前期及び中期に属する出土品
土器 一切
石器 一切
装身具 一切
骨角器 一切
金属器 一切

指定区分・種類

考古資料

指定年月日

昭和51年3月16日 (山口県教育委員会告示 第2号)

所在地

下関市大字綾羅木岡454番地 下関市立考古博物館

所有者

下関市

員数

一括弥生時代前期及び中期に属する出土品
1 土器 1切
1 石器 1切
1 装身具 1切
1 骨角器 1切
1 金属器 1切

内容

/種別/物件(固体数)/計/
/土器/壺(694)、甕(800)、鉢(170)、無頸壺(123)、高杯(4)、小形容器(48)、土錘(70)、紡錘車(61)、土弾(3)、有孔円板(4)、円板(19)、陶ケン(2)、円筒状土製品(7)/2,014/
石器/石庖丁(1)、大型石刀(73)、石鎌(31)、石斧(94)、抉入片刃石器(32)、柱状片刃石器(40)、扁平片刃石器(63)、環状石器(2)、靴型石器(2)、有肩石斧(2)、石杵(46)、凹石(20)、叩石(159)、石錘(29)、紡錘車(3) 磨製石鏃(18)、打製石鏃(224)、石剣(37)、石才(7)、石槍(2)、石製容器(1) 陸耕具(18) 砥石(185)、石根(1) 石製模造品(11) その他 磨製石器(36)、打製石器(59)/1,196/
/装身具/勾玉(4)、菅玉(11)、貝小玉(4)、小玉(1)/20/
/骨角器/骨針(1)/1/
/金属器/やりがんな(1)、鎌(1)、刀子(1)、その他鉄片(7)/10/
(特徴)
 綾羅木郷遺跡は弥生時代、特に前期における西日本特有の遺跡であり、その出土品は、同時期における文化複合の諸相を推定するうえで欠くことのできない資料である。

参考情報

 当該出土品の出土地の半ば以上は採砂工業によりすでに掘り取られているが、その隣接地については昭和44年3月11日付で史跡綾羅木郷遺跡として指定された。

地図

画像

綾羅木郷遺跡出土品 関連画像001

綾羅木郷遺跡出土品 関連画像002

綾羅木郷遺跡出土品 関連画像003