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文化財の概要

文化財名称

木造薬師如来坐像

文化財名称(よみがな)

もくぞうやくしにょらいざぞう

市町

山口市

指定


区分

有形文化財

時代

平安時代

一般向け説明

 山口市広沢寺の本尊である。ヒノキ材の寄木造りで、像高144.8cm。納衣(のうえ)は左肩から懸って少し右肩をおおう。右手はまげて手の平を前にし五指を開く。左手は手の平を上にして膝の上において、薬壷を持つ。彫り方にすこし硬さが残るが、衣紋の流れは美しい。彫りはすべて浅く、肉付も薄いことから、平安時代末期12世紀の作と見てよい。広沢寺はもと山口の古熊にあったが、明治になって平川の泉香寺跡に移った。本像は泉香寺伝来のものである。

小学生向け説明

 この仏像は、山口市にある広沢寺(こうたくじ)の本尊です。
 材はヒノキで、寄木造りの仏像です。
 仏像の高さは145cmです。
 平安時代につくられたものとおもわれます。
 この仏像は、むかしこの場所にあった泉香寺より伝えられたものです。

文化財要録

要録名称

木造薬師如来坐像

指定区分・種類

彫刻

指定年月日

昭和41年6月10日(山口県教育委員会告示 第5号)

所在地

山口市黒川1483番地

所有者

宗教法人 広沢寺

制作等の年代又は時代

平安時代末期

員数

一躯

品質及び形状

〔本躰〕桧材、寄木造り、漆箔、螺髪彫出、肉髻、白毫木材嵌入、彫眼、衲衣左肩より懸りて少しく右肩を掩う。左手膝上に安し薬壺を持つ、右手屈臂、上掌、外掌五指を開く、結跏趺坐して右足を外にす。
〔光背〕桧材、寄木造、二重円相八葉付、漆箔(後補)
〔台座〕桧材、寄木造、漆箔、蓮肉、反花、受座框座の江戸式五重座(後補)

寸法又は法量

像高 144.8㎝
頂上~顎 51.8㎝
髪際~顎 27.3㎝
面幅 28.8㎝
耳張 34.5㎝
面奥 33.6㎝
臂張 83.6㎝
膝張 110.6㎝
膝高 20.0㎝
 
像高 144.8㎝
頂上~顎 51.8㎝
髪際~顎 27.3㎝
面幅 28.8㎝
耳張 34.5㎝
面奥 33.6㎝
臂張 83.6㎝
膝張 110.6㎝
膝高 20.0㎝

参考情報

 広沢寺は大内教幸の菩提寺であって、文明年間の開創に係る。当初は山口古熊にあったが、明治3年に現地の廃泉香寺地に移転した。本仏像は泉香寺伝来仏であって、もとこの地にあった東光寺という古寺から相伝したものという。

地図

画像

木造薬師如来坐像 関連画像001

木造薬師如来坐像 関連画像002

木造薬師如来坐像 関連画像003