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文化財の概要

文化財名称

木造釈迦如来坐像

文化財名称(よみがな)

もくぞうしゃかにょらいざぞう

市町

萩市

指定


区分

有形文化財

時代

平安時代

一般向け説明

 萩市大照院に安置されている。ヒノキ材の寄木造りで、像高233cmのいわゆる丈六仏である。衲衣をまとい、右手のひじをまげて手の平を前にし、第三指をかるくまげる。左手は手の平を上にし、第三指をかるくまげて、膝の上においている。伏目のおもざし、まるみのある頬の肉どり、納衣の浅い衣紋など平安時代末期の特徴をみせている。胎内に康永3年(1344)と明暦2年(1656)に修理をしたという墨書銘がある。本像はもと萩の歓喜寺の本尊であった。

小学生向け説明

 この仏像は、萩市の大照院(だいしょういん)にあります。
 ヒノキ材の寄木造りで、像高は223cmです。
 平安時代の1100年代につくられたものとおもわれ、当時の彫り方の特徴をみせています。像のなかに、1344年と1656年に修理をしたという墨で書かれた銘文があります。
 この仏像は、むかしは歓喜寺の本尊でした。大照院はその歓喜寺の地につくられましたので、この仏像は大照院にうつされました。

文化財要録

要録名称

木造釈迦如来坐像

指定区分・種類

彫刻

指定年月日

昭和41年6月10日(山口県教育委員会告示 第5号)

所在地

萩市大字椿4132番地

所有者

宗教法人 大照院

制作等の年代又は時代

平安時代末期~鎌倉時代初期

員数

一躯

品質及び形状

 衲衣を着け、左手は膝の上で薬壺をとり、右手は屈臂掌を前にしてたて、第3指を軽く曲げ、右足を外にして結跏趺坐する。
 桧材、寄木造、漆箔及び古色、彫眼、肉髻及び白毫木製(後補)、螺髪彫出、木寄は頭部両耳後を竪に矧ぎ、首ほぞ、前面三道下に3寸幅の補材矧付、躰部大略前後二材矧、両肩を竪に矧ぎ、両手前膊上面の袖を矧付、両手先袖内差込矧付、膝前横一材矧付、裳先矧付。 
 肉髻、白毫、三道下矧木、両袖内側部の矧木、左手第5指、裳先、全身の漆箔及び古色、以上後補。
 右肩下りの衣文、膝前の大部にわたり中世補修のあとが認められる。

寸法又は法量

像高 233.0㎝
頂上~顎 71.5㎝
髪際~顎 40.9㎝
面幅 44.5㎝
面奥 53.3㎝
耳張 57.3㎝
臂張 140.9㎝
膝張 190.3㎝
膝高 33.3㎝

地図

画像

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