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文化財の概要

文化財名称

木造文殊菩薩騎獅像

文化財名称(よみがな)

もくぞうもんじゅぼさつきしぞう

市町

萩市

指定


区分

有形文化財

時代

南北朝時代

一般向け説明

 萩市仏光寺の文殊堂に安置される。ヒノキ材の寄木造りで、像高は94cm。下方の獅子座などすべてを加えた高さは198.5cmある。右手に宝剣、左手に経巻をにぎり、獅子正平12年(1357)及び貞治4年(1365)の墨表銘がある。座の上に坐す姿である。宝髪は群青、眉は墨、くちびるに朱の彩色がある。光背と蓮華庵は当初のものと考えられる。近年解体修理され、仕上げはすべて古色仕上げとなった。 

小学生向け説明

 萩市にある仏光寺の文殊堂の本尊です。
 右手に宝剣、左手に経巻をにぎり、獅子座の上にすわっている姿です。
 ヒノキ材の寄木造りで、仏像の高さは94cmです。
 下の獅子座などすべてをあわせた高さは199cmです。
 南北朝地代につくられました。

文化財要録

要録名称

木造文殊菩薩騎獅像

指定区分・種類

彫刻

指定年月日

昭和42年7月4日(山口県教育委員会告示 第12号)

所在地

萩市大字紫福3299番

所有者

宗教法人 仏光寺

制作等の年代又は時代

南北朝時代

員数

一躯

品質及び形状

桧材寄木造り

寸法又は法量

総高 198.5㎝
髪際~顎 22.1㎝
耳張 -
膝高 15.0㎝
像高 94.0㎝
面幅 18.7㎝
臂張 70.3㎝
膝奥 59.8㎝
頂上~顎 39.7㎝
面奥 24.2㎝
膝張 74.0㎝
体奥 29.6㎝

参考情報

 仏光寺は、明治四年、仏母寺に瑞光寺を合併して仏光寺と改号したが、この像は仏母寺境内の文殊堂本尊として伝来したもので、仏母寺覚に「應安年中之開基西国最初之安置」とあるが、作風からしてほぼそのころの製作であろう。文殊菩薩は知恵第一の菩薩と説かれ、普賢菩薩とともに観音菩薩に次いで盛んに信仰され、釈迦如来の脇侍または独尊として造像例が多いといわれるが、本県においてはこれにまさる作例を知らない。
「衣装比べの紫福の文殊」と歌われる4・8月の25日の文殊会は近郷からの参拝者でにぎわう。

地図

画像

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