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文化財の概要

文化財名称

太刀 銘貞和三年丁亥十月日 守吉作 防州白崎八幡宮御剣 願主源兼胤

文化財名称(よみがな)

たち めいじょうわさんねんひのといじゅうがつひ もりよしさく ぼうしゅうしらさきはちまんぐうおんけん

市町

岩国市

指定


区分

重要文化財

時代

南北朝時代

一般向け説明

 長さ83.0㎝、反りの中心点が刀身の中ほどにある高い中反り 2.6㎝、刃幅が広く、鎬(しのぎ。刀身の棟と同じ厚さをもつ面と刃との境の峯のようになっている部分)の幅が狭い「鎬造り」の太刀。切っ先は猪の首のような形になっている。南北朝時代の1347年(貞和 3)、備前鍛冶畠田の守吉が、現在の岩国市室木・今津一帯を支配していた源兼胤(みなもとのかねたね)の依頼を受けて、白崎八幡宮への奉納品として造ったものである。同銘の刃文のない無焼刃と一対で奉納された。

小学生向け説明

 長さ83㎝の太刀です。
 南北朝時代の1347年、備前国(びぜんのくに=今の岡山県)鍛冶畠田の守吉という人が、現在の岩国市室木および今津一帯を支配していた豪族の源兼胤(みなもとのかねたね)に頼まれて、白崎八幡宮への奉納品として造ったものです。

文化財要録

要録名称

太刀 銘 貞和三年丁亥十月日守吉作
       防州白崎八幡宮御剣願主源兼胤
  附 太刀(同銘無焼刃)

指定区分・種類

重要文化財(工芸品)

指定年月日

昭和2年4月25日(文部省告示 第217号)国宝(旧)
昭和25年8月29日 文化財保護法施行により重要文化財

所在地

(所在不明)

所有者

宗教法人 白崎八幡宮

制作等の年代又は時代

南北朝時代

員数

一口
附 一口

寸法又は法量

(附太刀) 
長 83.0㎝
反 2.6㎝
元幅 3.2cm 棟(3.45)㎝
先幅 2.35(2.5)㎝
元重 0.8㎝
鋒長 3.5㎝

銘文

防州白崎八幡宮御剣願主源兼胤
貞和三年丁亥十月日守吉作
 附太刀(同銘)

参考情報

 守吉は備前鍛冶畠田の一党で、北朝貞和・貞治(1345~1368)のころの人である。奉納者源兼胤は、岩国市室木・今津一帯を支配した豪族で、北朝貞和4年9月17日白崎山に壮大な社殿を造営して社領を寄進した。
 太刀は銘にあるように白崎八幡宮への奉納刀として作られたもので、同名の刃文のない無焼刃と一対で奉納されたものである。

画像

太刀 銘貞和三年丁亥十月日 守吉作 防州白崎八幡宮御剣 願主源兼胤 関連画像001

太刀 銘貞和三年丁亥十月日 守吉作 防州白崎八幡宮御剣 願主源兼胤 関連画像002