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文化財の概要

文化財名称

金銅宝塔

文化財名称(よみがな)

こんどうほうとう

市町

防府市

指定


区分

重要文化財

時代

平安時代

一般向け説明

 総高40.3㎝、基壇・塔身・屋蓋・相輪の各部で組み立てられている。塔身と相輪は鋳製であるが、屋蓋は木製の銅板葺、基壇は木心入りの銅板張りとなっている。瓶の形をした塔身の正面扉内側には、右に不動明王立像、左に毘沙門天立像が線で刻まれ、塔身の内部には球形の緑瑠璃の珠玉が安置されているが、どちらも後から補われたものである。
 塔身の後面に彫り込まれた銘によれば、周防国目代の藤原季助が願主となり、1172年(承安 2)、後白河法皇の長寿と後生、子孫の繁昌、国の繁栄などを祈請するために、松崎天神(防府天満宮)の神前に安置されたことがわかる。

小学生向け説明

 全体の高さが約40㎝の宝塔(仏をおさめる塔)です。
 平安時代の終わりごろの1172年に、周防国で目代(もくだい)という役人であった藤原季助の願いによって造られました。
 後白河法皇の長寿と死後の安楽、子孫や国の繁栄などを祈るために、松崎天神(防府天満宮)の神前に置かれました。

文化財要録

要録名称

金銅宝塔 天神宝前安置承安二年二月廿九日ノ銘アリ

指定区分・種類

重要文化財(工芸品)

指定年月日

昭和13年8月26日(文部省告示 第300号)国宝(旧)
昭和25年8月29日 文化財保護法施行により重要文化財

所在地

防府市松崎町14-1

所有者

宗教法人  防府天満宮

制作等の年代又は時代

平安時代末期

員数

一基

寸法又は法量

総高 40.3㎝

地図

画像

金銅宝塔 関連画像001

金銅宝塔 関連画像002