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文化財の概要

文化財名称

紫韋威鎧

文化財名称(よみがな)

むらさきかわおどしよろい

市町

防府市

指定


区分

重要文化財

時代

鎌倉時代

一般向け説明

 胴の高さ30.5㎝、胴廻り90.0㎝、草摺(くさずり=胴の下にさがり、足の太股を守る部分)の長さ29.5㎝の鎧。
 小札(こざね)は、錆地(砥粉を水で固く練り、粘り強い漆を交ぜて練り合わせたもの)に黒漆を塗った革の平札に、鉄1枚交じりで、紫色の革を毛を伏せたようにして威し(小札を横長に綴ったものを上下につなぐこと)ている。
 韋所(かわどころ=革が使われている所)には、襷(たすき)入り網目地牡丹文や籠目文地洲浜菖蒲文などの染革が使われ、その技法はきめ細かく丁寧で、意匠とともに鎌倉時代の特色をよく示している。
 この種の鎧は現存しているものが少なく、資料的な価値が高いものである。

小学生向け説明

  胴(どう)の高さ31㎝、胴まわり90㎝、草摺(くさずり=胴の下にさがり、足の太ももを守る部分)の長さ30㎝の鎧(よろい)で、鎌倉時代につくられたものです。鎧に、紫色の革がつかわれてることから、こう呼ばれています。

文化財要録

要録名称

紫韋威鎧

指定区分・種類

重要文化財(工芸品)

指定年月日

昭和47年5月30日(文部省告示 第78号)

所在地

防府市松崎町14の1

所有者

宗教法人 防府天満宮

制作等の年代又は時代

鎌倉時代

員数

一領

品質及び形状

 錆地黒漆塗革平札、鉄1枚交り。威毛は紫韋引毛威。耳糸亀甲打。畦目・花緘啄木打。菱縫紅韋。仕立は立挙前2段、後3段(逆板欠失)、長側四段、草摺3間5段下り、前後裾板2間(胴は鉄1枚交り、草摺は上3段は鉄1枚交り)。金具回り革所、前冠板獅子牡丹文染韋包、小縁紅五星韋、鍍金覆輪付、裏襷入網目地牡丹文染韋包。化粧板菖蒲韋包。八双鋲鍍金菊座小刻二重付笠鋲の責・鞐・茱萸金物は鍍金素文。蝙蝠付獅子牡丹文染韋、色糸伏縫、紅五星韋小縁、鍍金笠鋲留、裏襷入獅子牡丹団カ文染韋包。弦走韋欠失。
兜・袖・脇木質・鳩尾板を具しない。

寸法又は法量

胴高(胸板より発手まで) 30.5㎝
胴廻 90㎝
草摺高 29.5㎝
小札高 6.7㎝
小札幅 2.3㎝

参考情報

未指定物件より指定 台帳指定書番号 エ2338号

地図

画像

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