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文化財の概要

文化財名称

山道草花鶴亀文繍箔胴服

文化財名称(よみがな)

やまみちくさばなつるかめもんしゅうはくどうふく

市町

岩国市

指定


区分

重要文化財

時代

安土桃山時代

一般向け説明

 1587年(天正15)、九州征伐の功績により吉川広家が豊臣秀吉から拝領したと伝えられる胴服(羽織)。
 身丈(みたけ=襟の付け根から裾まで)110.0㎝、裄(ゆき=背中の中心から手首まで)51.0㎝、袖丈(袖の長さ)47.5㎝、袖幅20.0㎝で紅色の胸紐が付いている。
 表は白の絹地の全面に紅・薄紅の色糸の縫い取りと擦り付けた金箔で山道文を表し、雪持笹・松樹・鶴亀が萌黄・薄萌黄・白紫・紅などの色糸で刺しゅうされている。裏は紅色の絹で袷仕立てとなっている。
 桃山時代初期の形態を示す特色豊かなものである。

小学生向け説明

 1587年、吉川広家(きっかわひろいえ)が、九州征伐で手がらを立てたことにより、豊臣秀吉から贈られたと伝えられている胴服(着物などの上に着る羽織)です。
 桃山時代初めごろの形の特色をよく表しています。

文化財要録

要録名称

山道草花鶴亀文繍箔胴服

指定区分・種類

重要文化財(工芸品)

指定年月日

昭和47年5月30日(文部省告示 第78号)

所在地

岩国市横山2-7-3

所有者

財団法人 吉川報效会

制作等の年代又は時代

安土桃山時代初期

員数

一領

品質及び形状

 練緯平絹地の袷仕立で、垂領、広袖で振りがなく、身幅は広く、裾がやや開き、背割を入れ、紅の共裂の胸紐付の胴服である。表は白平絹地で、全面に紅、薄紅糸の平繍と金摺箔で山道文をあらわし、雪持笹・松樹・鶴亀を萌黄・薄萌黄・鶸浅葱・白紫・紅の平糸で刺繍し、さらに輪廓を差し繍、纒繍などの技法を施す。裏は紅練緯平絹である。

寸法又は法量

身丈 110㎝
裄 51㎝
袖幅 20㎝
袖丈 47.5㎝

参考情報

未指定物件より指定 台帳指定書番号 エ2339

地図

画像

山道草花鶴亀文繍箔胴服 関連画像001

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