石城山神籠石
いわきさんこうごいし
光市
国
記念物
古墳時代
神籠石は日本古代の山城の遺跡で、北九州と中国・四国に十二カ所あることが知られている。石城山神籠石は、光市の石城山の頂上に近い所にあり、ほぼ7世紀ごろ築城された山城跡。遺跡は、周囲の約 2.6㎞に列石を配列して土塁がとり囲み、谷間には石垣を築き、中央に水門がある。朝鮮式山城に似ているといわれる。
石城山は古代山陽道や瀬戸内の内海航路をおさえる位置にあり、この一帯が小周防とよばれていることなどからも、周防国造の本拠地であったとも考えられている。明治維新前には第二奇兵隊の根拠地となっていた。
築城当時の大和朝廷と周防の勢力の政治的、軍事的関係など周防古代史を解明するうえで貴重な遺跡。
神籠石は、古代の日本にあった山の城の遺跡をいいます。北九州と中国・四国に十二ヵ所あることが知られています。 この石城山神籠石は、光市の石城山の頂上に近い所にあり、土中の石の列でそれとわかります。ほぼ7世紀ごろ築かれたとみられる山城の跡で、その様子は、朝鮮半島に見られる山城に似ているといわれています。
石城山神籠石
史跡
昭和10年6月7日(文部省告示第215号)
光市大字石城、大字山中
光市←大和町←大和村←塩田村(昭和10年7月15日指定)
昭和38年度 発掘調査
神籠石と呼ぶ列石をめぐらした大規模な古代遺跡は、北部九州から瀬戸内海の沿岸に分布して、明治以来ながくその機能や性格、築造年代などについて長く学界で論争がくり返されてきた。すなわち、その名が示すとおり霊域説をとるもの、そして山城説をとるもの。が、当石城山及び佐賀県佐賀市の帯隈山、同武雄市のおつぼ山の各神籠石の発掘調査によって朝鮮式山城であることが明らかとなった。しかし、古文献に記載が見えないことから築造年代などは未解決のままである。
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