白須たたら製鉄遺跡
しらすたたらせいてついせき
阿武町
国
記念物
江戸時代
白須たたら製鉄遺跡は阿武町の白須山と白須川との間の扇状台地にある江戸時代の製鉄所の遺跡。東西150m、南北70mの地域にわたる。たたら製鐵は、日本で古来から行われていた砂鉄を原料とする鉄の精練法。
白須たたら製鉄遺跡は発掘調査によって製鉄炉や付属する家屋などの遺構が確認されている。遺跡はよく保存されており、白須たたらの様子を描いた江戸時代の絵巻「先大津阿川村山砂鐡洗取之圖」の記載ともよく合致する。洋式の高炉を導入する以前の日本の伝統的な製鉄の歴史を理解する上で、極めて重要な意義をもつ。
現在、遺跡は保存のために埋め戻されている。
江戸時代、中国地方では砂鉄を原料として鉄を精練(せいれん)するたたら製鐵がさかんに行われました。白須たたら製鉄遺跡はこのたたら製鉄の遺跡です。阿武町の白須山と白須川との間にある扇状の台地にあります。
この遺跡には製鉄炉や小屋などの遺構がよく残されており、また、白須たたらの様子を描いた江戸時代の絵巻の記載ともよく合致しています。
白須たたら製鉄遺跡
史跡
昭和57年3月23日(文部省告示第35号)
阿武郡阿武町大字惣郷字白須西平
農林省(白須西平553番の1)
山口県( 〃 553番の3)
阿武町
昭和54~56年度 発掘調査(白須西平553の3)
古文書調査の結果、白須山では近世期前後5回、すなわち第2次享保9~11年(1724~26)、第3次明和2~6年(1765~69)、第4次文化13年(1816)~文政9年(1826年)、第5次安政3年(1856年)~慶応元年(1865)-ただし第1次の稼行期間は不明ーに移行したことが判明している。また、「先大津阿川村山砂鐵洗取之圖」1巻は第4次稼行期に製作されたものである。
〒753-8501 山口県山口市滝町1-1
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