日置峠山の須恵器窯跡
へきたおやまのすえきかまあと
長門市
県
記念物
古墳時代
峠山の須恵器窯は長門市油谷との境に近い日置峠山にある。標高200mの丘陵北斜面に築 かれた登窯(のぼりがま=斜面につくって熱が効率良く行き渡るようにしたもの)の跡。窯の内部は斜面の上端に煙道があり、下の端に焚口を開く。
1968年(昭和43)発見されたときには既に窯の内部は埋没しており、更に遺物の一部を採集した段階で再び天井部が崩れ落ちた。現状は開口部の幅1.5m、高さ0.7mの窯の壁や灰色の土を観察できる程度で、窯全体の様子を明かにすることはできない。
窯の中は焚口の奥から4.3mまでの範囲で杯や壷などが完全な形で見られたが、開口部に近いものほどよく焼けており、奥へ行くにしたがって焼け方が不十分なことから、この窯が須恵器を焼いている時に崩落して、そのままの状態であることを物語っている。
遺物の形から古墳時代後期から奈良時代にかけてのものと思われ、この時期の窯の構造を知るうえで重要。
この須恵器窯(すえきがま)跡は、長門市油谷との境に近い日置峠山にあります。
出てきた遺物の形から、古墳時代後期から奈良時代までにつくられたものとされています。須恵器(大陸系の技術による素焼きの土器)を焼いている途中にくずれ落ちた、そのままの状態であるとみられます。当時の窯の構造を知ることができます。
日置峠山の須恵器窯跡
史跡
昭和44年2月4日(山口県教育委員会告示第3号)
長門市日置中字萩尾776番地の13
日置町
長門市(平成17.3.22)←日置町(昭和44.4.25)
出土品(須恵器の坏・柑・壺等)は長門市日置歴史民俗資料館に保管。
〒753-8501 山口県山口市滝町1-1
Tel:083-933-4666 Fax:083-933-4829
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