御山神社経塚
おやまじんじゃきょうづか
阿武町
県
記念物
平安時代
御山神社経塚は阿武町惣郷にある経塚。築造は12世紀ごろと推定されている。
経塚は、永く後世に伝えるため経典を経筒などに入れて地中に納め、塚を築いたもの。この経塚は、御山神社社務所横の土中より発見された。山麓の斜面を掘り6枚の板石を組み合わせて小さな石室を築き、中に経の巻物を入れた銅製の経筒(経典を入れて経塚に埋めるために用いる筒)を据え、周りに木炭を詰めて湿気を防ぎ、周囲に刀剣や合子(蓋のある小さな容器)などを配置。
経塚の径は 約6.3m,高さ約1.6m。石室の径は 約70㎝、高さ約60㎝。塚の表面に小さい川石を多く散布し、石室の周囲に木炭を詰めていることなど、藤原期(12世紀ごろ)の経塚の色彩をよく示している。また、出土遺物は経塚の一括埋納品を比較的完備している点で歴史的価値がある。
経塚は、経典(仏の教えが書かれたもの)を永く後世に伝えるため、経典を経筒(きょうづつ)などに入れて地中に埋め塚を築いたものです。
阿武町惣郷にある御山神社横の土の中から発見されたこの経塚は、900年前の12世紀ごろにつくられたと考えられています。そのころにつくられた経塚の特色をよく示しています。
御山神社経塚
史跡
昭和49年11月8日(山口県教育委員会告示第8号)
阿武郡阿武町大字惣郷93番地
宗教法人 御山神社
阿武町(昭和51年12月10日指定)
出土品の銅経筒1口、墨書法華経8巻、銅鏡1面、青白磁合子6合、短刀2口、短剣1口、基台1個(以上山口県立山口博物館寄託)は、山口県指定有形文化財(考古資料)である。
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