中ノ浜遺跡
なかのはまいせき
下関市
県
記念物
弥生時代
中ノ浜遺跡は、響灘に面した下関市豊浦町の海岸砂丘にある、弥生時代の前期から中期初頭にかけて築かれた埋葬遺跡。
埋葬施設としては地表面を掘りくぼめて造られた土壙墓(どこうはか)、箱式石棺墓、甕棺(かめかん)墓や施設を伴わない集骨葬群を含んで、変化に富んでいる。埋葬の習俗として花崗岩の風化した砂で埋葬を覆った例、手の部分を切り離した例、二枚貝の1枚を埋葬の上に置いた例などは、社会構成や精神生活を知る手掛かりとなる。
この響灘沿岸には、北方の豊北町に土井ケ浜遺跡、南方の下関市綾羅木には綾羅木郷遺跡(ともに国指定史跡)がある。
中ノ浜遺跡は、弥生時代前期から中期にかけてつくられた埋葬遺跡です。響灘に面した豊浦町の海岸の砂丘にあります。
中ノ浜遺跡からは、土井ケ浜遺跡式の土器も出てきたことから、二つの遺跡はなんらかの関係があったとおもわれます。
響灘沿岸には遺跡が多く、この遺跡のほか、国指定史跡の土井ケ浜遺跡(下関市豊北町)や綾羅木郷遺跡(下関市綾羅木)があります。
中ノ浜遺跡
史跡
昭和50年(1975)3月23日(山口県教育委員会告示第3号)
昭和61年(1986)10月24日(山口県教育委員会告示第9号) 追加指定
下関市豊浦町大字川棚字中ノ浜2393番地の1
下関市←昭和51年3月16日豊浦町(山口県教育委員会告示 第1号)
出土品は、広島大学、下関市考古館、下関市教育委員会豊浦教育支所社会教育課、烏山工芸館に保管、人骨は九州大学に保管。
〒753-8501 山口県山口市滝町1-1
Tel:083-933-4666 Fax:083-933-4829
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