木造地蔵菩薩立像
もくぞうじぞうぼさつりゅうぞう
山口市
県
有形文化財
平安時代
像高が159㎝、材の最大幅は44㎝、檜の一材で彫られた地蔵菩薩立像で、皇徳寺の釈迦堂に置かれています。
両手先及び左足と右足先がなく、目鼻や胸の衣をわずかにあらわすなど、制作を途中で中止したようで、随所に丸刀の痕がよく認められます。
そのような中で、頭の姿や衣文のようす、『防長寺社由来』(1741年書上げ)の記述等から、本件は地蔵菩薩像と判断されます。
また、一木造りの構造や細身の姿などから、制作は平安時代後期、12世紀後半頃と考えられます。
制作途中の未完成と考えられる仏像が、今日まで久しく伝えられてきた例は、県内は元より、全国的にも大変珍しいことです。
高さが159㎝、材の最大幅は44㎝、ヒノキの一材で彫られた地蔵菩薩立像で、山口市の皇徳寺にあります。
両手先と、左足、右足先がなく、目鼻や胸の衣をわずかにあらわすなど、制作を途中で中止したようで、あちこちに丸刀のあとが残っています。
一木造りのしくみや細身の姿などから、つくられたのは平安時代後期と考えられます。
制作途中の未完成と考えられる仏像が、今日まで久しく伝えられてきた例は、県内はもとより、全国的にも大変珍しいことです。
木造地蔵菩薩立像
有形文化財(彫刻)
平成16年4月2日
山口市仁保中郷163
宗教法人 皇徳寺
平安時代
木造地蔵菩薩立像 1躯
〒753-8501 山口県山口市滝町1-1
Tel:083-933-4666 Fax:083-933-4829
E-mail:
Copyright(C) 2010 山口県観光スポーツ文化部文化振興課