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文化財の概要

文化財名称

教善寺のサザンカ

文化財名称(よみがな)

きょうぜんじのさざんか

市町

宇部市

指定


区分

記念物

一般向け説明

 本樹は教善寺境内、万倉幼稚園園舎の裏手に生育している。樹高約13m、目通り幹囲は約2.3m。江戸時代の記録や寺伝から樹齢は約450年と推定され、国内でも屈指の古木である。また、その樹高も、県内においては類例がなく、全国的にも最大級のもののひとつとみられる。
 開花期は10月下旬から12月中旬にかけてで、白色の花を咲かせる。花弁は9~11枚、雄ずいの一部が花弁となった八重咲き(重弁花)で、結実し種を付ける。地上約15㎝のところから2本に分岐し成長した痕跡が見られるが、現在は完全に癒合している。地上3mくらいから支枝が30数本に分岐しており、一部に、枝と枝が癒着した状態が見られる。

小学生向け説明

 この木は教善寺の境内、万倉幼稚園園舎の裏手に育っています。高さ約13m、目の高さの幹のまわりは約2.3m。江戸時代の記録などから樹齢は約450年と推定され、国内でも屈指の古木です。また、その高さも、県内ではほかに例がなく、全国的にも最大級のもののひとつとみられます。
 開花期は10月下旬から12月中旬にかけてで、白色の花を咲かせます。花弁は9~11枚、おしべの一部が花弁となった八重咲きで、実がなり種をつけます。地上約15㎝のところから2本にわかれて成長した跡が見られますが、現在は完全にくっついています。地上3mくらいから枝が30数本にわかれており、一部に、枝と枝がくっついた状態が見られます。

文化財要録

要録名称

教善寺のサザンカ

指定区分・種類

天然記念物

指定年月日

平成25年2月5日

所在地

宇部市大字西万倉1244番地

所有者

宗教法人 教善寺

由来及び沿革

  江戸時代の記録(『防長寺社由来』、『防長風土注進案』)によると、教善寺は16世紀の創建と伝えられる。寺伝によると、16世紀に、付近を治めた領主の家臣がサザンカの種をまいたという。その後、寺は移転することなく現在地にあるため、創建当初から存在したものと思われる。

参考情報

保存管理の状況
 教善寺境内にあり、本樹の管理は、所有者が行っている。
また、平成6年(1994)に楠町指定天然記念物に指定された(合併により、平成16年11月1日宇部市指定天然記念物となる)。平成21年に樹木医を含む地元有志による保存会が設立され、定期的に手入れが行われている。

地図

画像

教善寺のサザンカ 関連画像001

教善寺のサザンカ 関連画像002

教善寺のサザンカ 関連画像003

教善寺のサザンカ 関連画像004