今八幡宮本殿
いまはちまんぐうほんでん
山口市
国
重要文化財
室町時代
今八幡宮は山口市八幡馬場に鎮座の古社である。本殿は三間社流造りで、桁行6.28m、梁間6.11m。正面の階段の上に向拝が付いている。屋根はこけら葺き。内陣の柱は円柱。外陣(げじん)、向拝は角柱である。内陣正面の三間および側面前方一間に両開きの扉がついている。外陣は両側面は引違いの板戸。正面三間は、しきみ?戸建である。正面に木階があり、本殿の周囲には後方をのぞき、三方に縁がつく。内陣外陣の周囲には十数個の蛙股(かえるまた)があり、ぼたんのような植物や、雲と日月、水と魚などの彫刻がある。この蛙股の形や彫刻手法は室町時代中期の雰囲気を伝えている。本殿は手法が雄建で、彫刻なども優秀で、室町時代の特色をよく示している。建立年代は室町時代中期、15世紀末頃と考えられる。
今八幡宮は山口市に古くからある神社です。この本殿は室町時代に建てられたものです。屋根はこけら葺きです。内陣の柱は円柱で、外陣(げじん)の柱は角柱でできています。本殿の周囲には、うしろの一面をのぞいて、縁がぐるりとついています。内陣外陣のまわりはたくさんの蛙股(かえるまた)があり、ぼたんのような植物や、雲と日月、水と魚などが彫刻されています。
今八幡宮本殿 1棟
附 宮殿3基 棟札2枚
重要文化財(建造物)
明治40年5月27日 (内務省告示 第63号) 特別保護建造物
(追加指定 昭和54年2月3日)
山口市八幡馬場 今八幡宮境内
宗教法人 今八幡宮
室町時代(文亀3年・1503年)
一棟
三間社流造、向拝付、屋根柿葺、石製基壇礎石自然石。
〔主屋〕桁行三間梁間二間円柱、木製礎盤地覆付、柱間横板張り椽上、地長押内法長押付、斗三斗組螻羽連斗付、化粧梁鼻咬合せ、桁梁組合せ、間枇杷板絵様入繰抜蟇股、内軒正面三間及側面前一間幣軸構、板唐戸建朱漆塗柱間横板嵌棹縁平天井床拭板敷、軒二軒繁捶、妻飾豕扨首、棟木下大斗肘木反り、破風拝懸魚、降懸魚、桁隠、屋根二重軒付、下軒付桧皮(平柿)上軒付及平葺柿鬼板箱棟
〔外陣〕桁行三間、梁間一間、柱角柱大面取り、頭貫差斗、平三斗、前化粧梁鼻、後手狭付斗間蟇股両側海老虹梁、軸部井桁枠付、板戸引違建、下部板羽目腰付、地長押取廻正面三間蔀戸建、床拭板敷軒主屋共三軒繁捶。
〔向拝〕一間柱角柱、大面取、斗三斗組、拳鼻付、中央蟇股、屋根主屋へ縋破風取付階段六級、昇勾欄付、親柱擬宝珠共木製。
〔椽主屋〕側面段違正面へ取廻勾欄付。
〔規模〕
主屋桁行柱真々6.28m
主屋梁間柱真々(内陣)3.98m
主屋梁間柱真々(外陣)2.13m
向拝桁行柱真々2.3m
向拝梁間柱真々3.3m
建坪458.7㎡
(創建の沿革)
草創の年代は不明であるが,大内氏山口移鎮以前からあったもので社殿は大内政弘が文明3年(1471)に造建したもので、もとからこの地にあった今八幡宮に下宇野令の朝倉八幡宮を合祀移建したと伝えられ、また一説には、朝倉八幡宮移建は文亀三年(1503)ともいう。
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