今八幡宮拝殿
いまはちまんぐうはいでん
山口市
国
重要文化財
室町時代
山口市八幡馬場の今八幡宮の境内に建つ桁行5.92m、梁間4.46m、一重切妻造りの妻入り、屋根はこけら葺の本殿である。屋根の棟は楼門の上の屋根下によく納まり、本殿側には同じ幅の釣屋が付いていて、本殿の向拝につづいている。床は本殿の木階下段と、拝殿床の高さが同じで連結している。内部の天井は化粧屋根裏で、左右の向かい合いの柱上には大きな虹梁(こうりょう)がかけてある。両方の妻の中央に蛙股が一個づつあり、ぼたん唐草の彫刻がある。拝殿が本殿にくっつけて造られていることは、17世紀以後の神社建築に多くなる権現造り(ごんげんづくり)の先駆的なものである。山口地方の神社には同形式のものが多くあるが、この今八幡宮がもっとも古い例である。この拝殿の建立は、本殿と同時代、室町時代中期、15世紀末頃である。
山口市にある今八幡宮の境内にあります。本殿の木階下段と、拝殿床が同じ高さでつながっています。拝殿が本殿にくっつけて造られていることは、17世紀以後の神社建築に多くなる権現造り(ごんげんづくり)の先がけです。山口地方の神社には同じ形式のものがたくさんありますが、この今八幡宮がいちばん古いものといわれています。この拝殿が建てられたのは、本殿と同じく、室町時代中期、15世紀末頃です。
今八幡宮拝殿 1棟
重要文化財(建造物)
明治40年5月27日 (内務省告示 第63号) 特別保護建造物
山口市八幡馬場 今八幡宮境内
今八幡宮
室町時代(文亀3年・1503年)
一棟
桁行三間、梁間一間、切妻造り、妻入反り屋根柿葺、礎石自然石、雨落取廻し、角柱大面取、側面地覆、腰長押、飛樌、内法長押、頭樌、斗三斗組、間斗束、床下竪板張、飛樌、下竪板日板打、化粧、胴樌付、内法裏、桟竪板張、板戸建、内法、長押上横板、頭樌上間、枇杷板嵌、正面腰付、格子戸四枚、建引違、床下角連子嵌、妻飾頭樌上蟇股一具、大虹梁豕扠首構、棟木、下大斗肘木、螻羽軒楼門取付、裏側妻飾、正面、様反破風、懸魚付、内部床拭、板敷天井、虹梁架渡、豕扠首構、棟木下大斗肘木、化粧、屋根裏軒一軒、上軒角棟、障泥板鬼付。
〔規模〕
桁行柱真々 19尺5寸6分(5.92m)
梁間柱真々 14尺7寸5分(4.46m)
建坪 8坪01(26.4㎡)
管理記録、保存修理、防災施設は本殿に同じ。
〒753-8501 山口県山口市滝町1-1
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