八坂神社本殿
やさかじんじゃほんでん
山口市
国
重要文化財
室町時代
八坂神社は山口市上竪小路に所在し、三間社流造りで、桁行4.67m、梁間4.69m、屋根は桧皮(ひわだ)葺、本殿の四囲および向拝の13箇の変化に富んだ蛙股が特徴的である。社伝によると、大内弘世が1370年(応安3)に京都の祇園社から勧請した神社という。現在の本殿は1520年(永正17)に大内義興が再建したものとして知られ、社殿は山口大神宮境内に築かれたものであったが、元治元年(1864)この地に移築された。蛙股は束の一種であるが、実際には束としての役目よりは、装飾として考えられているという状況である。この八坂神社の蛙股は形が優美であることや、他に類例の少ない珍しい図柄、花や果物、雲などが彫刻されているということで注目されている。
八坂神社は山口市にあります。この八坂神社は、大内弘世が京都の祇園社から勧請した神社といいます。
現在の本殿は、室町時代の1520年に、大内義興(おおうちよしおき)が建てたものです。建てた当時は、鴻ノ峰の山口大神宮境内にありましたが、江戸時代末にこの地に移されました。本殿には13個の変化に富んだ蛙股があります。この八坂神社の蛙股は形が優美であることや、他に類例の少ない珍しい図柄、花や果物、雲などが彫刻されているということで注目されています。
八坂神社本殿 1棟
附 棟札2枚
重要文化財(建造物)
大正6年8月13日(文部省告示 第137号) 特別保護建造物
昭和54年2月3日 追加指定
山口市上竪小路
宗教法人 八坂神社
室町時代(永正17年・1520年の棟札あり)
一棟
三間社流造、屋根桧皮葺、基壇布石積、軒本繁捶、正面向拝共三間、後面二軒、身舎円柱、正面三間、側面二間、斗和様三斗、各間の斗間に本蟇股、正面三間各間格子戸引違、地長押、内法長押、頭樌、斗、軒桁側面二間、前端間板唐戸幣軸構、後端間板嵌、化粧長押、内法長押、頭樌、斗、妻梁、扠首束、大斗肘木、巻斗、実肘木をもって化粧棟を支承す。
後面三間、各間板嵌、両側面切目縁、脇障子竹の節、勾欄付、身舎内部、外陣床今畳敷、内外陣境柱筋三間、各間板唐戸両開、斗三斗、斗間に本蟇股、向拝三間、方柱面取、各面に虹梁、斗和様三斗、手挾付、斗間に本蟇股、向拝軒本繁捶三軒、前面に木階一所五級、屋根桧皮葺、軒付二重破風、懸魚、箱棟両端鬼板。
身舎 桁行 15尺42(4.67m) 梁間 8尺94(2.7m)
向拝 桁行 15尺42(4.67m) 梁間 6尺54(1.8m)
建坪 6坪6合3勺(217.8㎡)
〒753-8501 山口県山口市滝町1-1
Tel:083-933-4666 Fax:083-933-4829
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