古熊神社拝殿
ふるくまじんじゃはいでん
山口市
国
重要文化財
室町時代
山口市古熊一丁目の古熊神社境内にある。桁行一間、梁間一間の楼門式建物で、屋根は入母屋造り、銅板葺である。左右に翼廊(よくろう)があり、桁行一間、梁間二間で、屋根は切妻となっている。また正面には一間の向拝がついている。この楼門は下方が通路になっておらず、翼廊とともに全面に床が張ってあって、拝殿と同様な役目をする。つまり山口市の今八幡宮楼門と同様で、この形式を楼拝殿造りなどと呼んでいる。山口市を中心にこの楼拝殿造りは多く見られるが、全国的にみると山口市独特の特異な建物というべきものである。この拝殿の建築様式は本殿よりもすこし遅れ、室町時代末とみるべきである。
山口市の古熊神社にあります。この楼門(ろうもん)は下方が通路になっておらず、翼廊(よくろう)とともに床が張ってあって、拝殿と同じ役目をしています。つまり山口市の今八幡宮楼門と同じで、この形式を楼拝殿造り(ろうはいでんづくり)などと呼んでいます。山口市を中心にこの楼拝殿造りは多く見られますが、全国的にみると山口市独特の形式です。この拝殿が建てられたのは、本殿よりもすこし遅れ、室町時代末とおもわれます。
古熊神社拝殿 1棟
重要文化財(建造物)
昭和24年2月18日(文部省告示 第16号)
山口市古熊1丁目 古熊神社境内
宗教法人 古熊神社
室町時代(天文16年・1547年)
一棟
桁行一間、梁間一間、重層(楼門式)、入母屋造、両翼桁行一間、梁間二間、一重切妻造、銅板葺、組物出組、腰組一手先、二軒繁垂木、妻叉首組、正面向拝一間
管理記録・保存修理・防災施設は本殿に同じ。
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