常念寺表門
じょうねんじおもてもん
萩市
国
重要文化財
江戸時代
萩市下五間町の常念寺の境内にある。ひかえ柱をもった桁行3.66m、梁間3.12mの四脚門で、切妻造り本瓦葺きで、両袖にくぐり戸がついている。移建時のものかとされる1633年(寛永10)の棟札が存している。寺伝ではこの門は、もと京都聚楽第にあった裏門という。これを豊臣秀吉から毛利輝元がもらい受け、伏見の自邸に移建し、のち輝元が萩城内に移し、さらに常念寺に移したというのである。しかしこの門が聚楽第の裏門であったということは、正式な文書で見ることはできない。門は和様になり、小規模であるが木割が太く勇健である。江戸時代初期の建物がわりと少ない山口県においては貴重な建物である。
萩市の常念寺の境内にあります。江戸時代初めの1633年に建てられたものです。寺に伝わるところによると、この門は、もと京都の聚楽第(じゅらくだい)にあった裏門ということです。これを豊臣秀吉から毛利輝元がもらいうけたといいますが、この門が聚楽第の裏門であったということは、正式な文書で見ることはできません。しかし、江戸時代初期の建物がわりと少ない山口県においては貴重な建物です。
常念寺表門 1棟
附 棟札 1枚
重要文化財(建造物)
昭和29年9月17日(文化財保護委員会告示 第39号) 建1,312号
萩市大字下五間町17番地
宗教法人 常念寺
桃山時代(伝・聚楽第)
一棟
四脚門、切妻造、両袖潜戸附、本瓦葺、東面。礎石は切石、周囲に雨落葛石を廻らし床は切石敷詰、本柱円柱、唐居敷上に建てる。控柱面取り角柱、各柱、腰貫頭貫、腰長押付、頭貫鼻繰形付。本柱通り蹴放、、冠木下腕木付き、各柱天大斗、実肘木、巻斗、方斗、実肘木、軒桁、中備付。妻、三斗組、虹梁、蟇股、大斗、実肘木、棟木通り中央箕束付(東面側冠木上木彫雌、雄、唐獅子付)。軒廻り、二重繁捶、木負、茅負見付眉決り、布裏甲、化粧屋根板、布板突付張り。破風板眉付、拝み梅鉢懸魚、木製六葉を付す。登り布裏甲。扉は内開きの板扉、八双、六葉金物、乳頭金物付、内部に閂金具付。棟積は青海波積の上下を熨斗積、棟両端に鬼瓦及び鳥衾付。
(規模)
桁行(本柱真々・柱上) 3.6m
梁間(控柱真々・柱下) 3.1m
軒出(軒桁真より茅負前下負まで) 1.4m
軒出(側柱真より破風板内面まで) 0.8m
軒高(控柱石口より茅負前下角まで) 3.1m
棟高(控柱石口より軒木瓦上端まで) 6.2m
建物面積 11.4㎡
軒 面積 31.8㎡
屋根面積 50.0㎡
〒753-8501 山口県山口市滝町1-1
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