旧厚狭毛利家萩屋敷長屋
きゅうあさもうりけはぎやしきながや
萩市
国
重要文化財
江戸時代
萩市堀内の萩城跡大手門前にある。桁行は51.4m、梁間は5mの長い建物で、屋根は一重、入母屋造り本瓦葺きである。この地は長州藩主毛利氏の一門、厚狭毛利家の屋敷のあったところである。屋敷内の建物は、明治維新に際に取り壊され、1856年(安政3)上棟の棟札があるこの長屋だけが残された。仲間長屋であったと伝えられるが、くわしくは不明である。東側は旧いままをよく保っているが、西側は切断されているから当初はまだ長かったのである。南面は開放的で、障子を建て、ぬれ縁を設け、軒も垂木を見せ、全面に庇(ひさし)を付けている。内部はおよそ三区からなる部屋部分と、中二階付物置、土間とからなっている。部屋部分は、梁行間仕切をくい違いにしているところに特徴がある。中央部分は破損があるが、そのほかは旧態をほぼ残している。
萩市の、萩城跡大手門前にあります。この地は長州藩主毛利氏の一門、厚狭毛利家の屋敷のあったところです。屋敷内の重要建物は、明治維新に際して取り壊され、この長屋だけが残されました。長屋は1856年に建てられました。仲間長屋(ちゅうげんながや)であったと伝えられますが、くわしくは不明です。横に51mもある長い建物です。東側はむかしのままをよく保っていますが、西側は切断されていますから、当初はまだ長かったとおもわれます。
旧厚狭毛利家萩屋敷長屋 1棟
附 棟札 1枚
重要文化財(建造物)
昭和41年6月11日(文化財保護委員会告示 第42号) 建第1634号
昭和48年11月29日(文部省告示 第163号) 構造形式変更
萩市大字堀内85番地の2
萩市
江戸時代〔上棟安政3年(1856年)の棟札あり〕
一棟
桁行43.6m、梁間5.0m、一重、東面入母屋造、西面切妻造、本瓦葺、南面廂附、庇棧瓦葺、北面内法下羽目板張、
附 棟札 1枚
「上棟安政三丙辰五月吉日」の記があるもの
〔昭48・11・29付け現状変更による構造及び形式の変更〕
桁行51.4m、梁間5.0m、一重、入母屋造、本瓦葺、南面および東面庇付、棧瓦葺、
附 棟札 1枚
「上棟安政三丙辰五月吉日」の記があるもの
〔規模〕 軒高 3.6m 床面積 257.2㎡ 屋根面積 490㎡
棟高 6.0m 軒面積 344.6㎡ 平面積 218㎡
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