石柱溪
せきちゅうけい
下関市
国
記念物
木屋(こや)川上流部、豊田湖に流れ込む白根川から分かれる通称ドウドウ川にできている延長1km余りの渓谷で、周りの岩石は石英斑岩である。この岩石は、マグマが地表近くで冷え固まったもので、組織(鉱物の組合わさり方)は深成岩と火山岩の中間の特徴があり、灰色の石基の中に石英の斑晶がある。ドウドウ川がこの岩石の中を横切る間は、谷の傾きが急で、豊富な水量により川底がけずられ、多くの滝や淵などができている。
石英斑岩には、節理(せつり=垂直方向の割れ目)ができ、断面の形が四角~六角、大きさ15~20cmの柱状をして、石柱渓の名にふさわしい。川底には甌穴(おうけつ)が極めて多く、大きいものは径120cm、深さ270cmに達する。滝も落差は小さいが数が多く、四十八滝と呼ばれている。渓谷沿いには、アカガシ、アラカシ、ハイノキなどの常緑樹がうっそうと茂り、シダやその他の植物も豊富である。
豊田湖に流れこむ川にできている長さ1km余りの渓谷(けいこく)です。周りの岩石はマグマが地表近くで冷え固まった岩石です。峡谷ができている辺りは、水が川底をけずり、多くの滝(たき)や淵(ふち)ができています。岩石には多くの割れ目ができ、大きさ15~20cmの四角~六角の柱が集まっているように見え、石柱渓の名にふさわしい形をしています。川底には水の働きでできた穴が多く、落差の小さいたきがたくさんあります。渓谷沿いには、アカガシ、アラカシ、ハイノキなどがうっそうとしげり、シダやその他の植物も豊富です。
石柱溪
名勝及び天然記念物
大正15年10月20日(内務省告示 第158号)
下関市豊田町西市大字今出
下関市
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