俵島
たわらじま
長門市
国
記念物
向津具(むかつぐ)半島先端にある油谷(ゆや)島の南西部、油谷島の沖約100mにある。満潮時以外は歩いて渡れる。周囲約500m、高さ約30mの小島で、島全体が約850万年前に噴出した火山岩の一種の玄武岩からなる。玄武岩は赤みがかった灰色で、黒褐色の小さな斑晶が多い。
ほぼ同じ方向の割れ目、いわゆる節理(せつり)があり、全体として、柱状の岩(岩柱)が集まっているように見える。一つの岩柱の大きさは、幅が35~45cmで、断面は四角から六角である。岩柱は直立したもの、傾いたもの、横になったもの、曲がったものなどあって変化に富んでおり、海上からの眺めが美しい。灯台の西から崖下を眺めると、10数mの範囲で、節理によってできた岩柱の断面が、蜂の巣のような形をしているのが観察される。
岩柱の重なり方が、俵を横にまたは縦に積み重ねたよう見えることから、俵島と呼ぶようになったと伝えられている。
向津具(むかつぐ)半島の先にある油谷(ゆや)島の沖約100mにあります。周囲約500m、高さ約30mの小島で、島全体が火山岩(マグマが地表にふき出し冷え固まった岩石)の一種の玄武(げんぶ)岩からできています。この岩石には、ほぼ同じ方向の割れ目があり、全体として柱の形をした岩が集まっているように見えます。岩の柱は直立したもの、かたむいたもの、横になったもの、曲がったものなどあります。岩の柱の重なり方が、俵を積み重ねたよう見えることから俵島と呼ばれています。
俵島
名勝及び天然記念物
昭和2年6月14日(内務省告示 第352号)
昭和34年5月29日(文化財保護委員会告示 第23号)地域一部追加
長門市油谷向津具下字俵島
長門市
〒753-8501 山口県山口市滝町1-1
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