寂地峡
じゃくちきょう
岩国市
県
記念物
山口県と島根県との県境にまたがる県下最高峰の寂地山(標高1337m)に源を発する宇佐川の上流の犬戻峡(いぬもどしきょう)と、龍が岳に源をもつ龍が岳峡(りゅうがだけきょう)の二つをまとめて寂地峡という。
犬戻峡は、長さ約3.5kmにわたって滝と深い淵が連続しており、渓流と川底の岩石が周囲の樹木に溶け込んで変化に富んでいる。
龍が岳峡は、長さ約1km、上流の龍頭ノ滝から末尾の龍尾ノ滝まで七つの滝が、花こう岩を深くけずり込んで連続し、滝の落差の合計は90mに達する。
動植物も豊富で、山すその近くでは、ウラジロガシ、モミ、ツガ、サカキなどを主としており、山頂近くでは、ブナ林となっている。山頂部の原始林には、ツキノワグマ、モモンガ、ムササビ、コノハズク、コガラほか50種以上の鳥獣類が生息し、昆虫類も非常に豊富である。
西中国山地国定公園の一部で、県内でもっとも高い山、寂地(じゃくち)山(標高1337m)を源流とする宇佐川の上流にあり、滝(たき)と深い淵(ふち)が連続しています。竜ヶ岳峡(りゅうがだけきょう)と呼ばれるところは、七つの滝がうすいピンク色の岩石を深くけずりこんでいて、滝の落差の合計が90mもあります。動植物も豊富で、山頂近くではブナ林となっていて、ツキノワグマ、モモンガ、ムササビ、コノハズク、コガラのほか50種以上の鳥やけものが生息しています。また、多くのこん虫も生息しています。
寂地峡
名勝
昭和41年6月10日(山口県教育委員会告示 第6号)
岩国市錦町宇佐
岩国市←錦町(昭和41.6.10)
寂地高原の自然植性および動物
〔動物〕 山頂部のブナ、アシオスギなどの原始林には、ツキノワグマ、モモンガ、ムササビ、ジュウイチ、コノハズク、アカショウビン、コガラ、ゴジュウガラ、ギバシリ他50種以上の鳥獣類が生息する。また、昆虫類も非常に豊富で興味ある種類も多い。たとえば蝶類ではウスイロオナガシジミ、オオヒカゲ、ヒメヒカゲなどは分布の南限地である。宇佐川の溪流にはコギ、アマゴなどのマスが生息し、また、オオサンショウウオ、カジカガエル、モリアオガエルなども見られる。
〔植物〕 標高300mから山頂の標高1,328mの間に分布する森林は、ウラジロガシ、モミ、ツガ、サカキを主とする暖帯上部から、ブナを主とする温帯にまたがり、それぞれの地形・地質に応じて植性にさまざまの変化が見られる。
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