オオサンショウウオ
おおさんしょううお
国
記念物
ハンザキともいう。体長は野生個体の大半が50cm前後であるが、中には1.5mを越えた例もあり、尾のある両生類としては世界最大級である。岐阜県以西の本州・四国・九州の河川上流域に分布しており、山間部の清流の岸に穴をつくって生息している。群生しないといわれており、長命である。
ヨーロッパには生息していないが、化石として発見されていた。ところが、シーボルトが日本国内で得たオオサンショウウオをヨーロッパへ持ち帰ったため、日本のオオサンショウウオは「生ける化石」として世界の関心を集めた。中国大陸にもタイリクオオサンショウウオが生息している。オオサンショウウオは、学術的な価値が高く、地域を定めず特別天然記念物に指定されている。山口県は主な生息地の一つであるが、近年では錦川水系及び島田川水系で生息が確認されているだけである。
広島市安佐動物公園では飼育下で繁殖に成功しており、オオサンショウウオの生態が明らかになってきたが、野外での詳しい研究が待たれる。
カエルと同じ仲間で、尾のあるものとしてはもっとも大きい種類で、体の長さは1mをこえるものもいます。北九州から岐阜(ぎふ)県にかけて、山間部の清流の岸に穴をつくって住んでいます。現在、オオサンショウウオの仲間は、日本のオオサンショウウオと中国のタイリクオオサンショウウオしかいません。ヨーロッパでは化石として発見されているだけです。江戸時代の終わりごろ、オランダ長崎商館の医師として来日していたシーボルトが、ヨーロッパにオオサンショウウオを持ち帰って以来、日本のオオサンショウウオは「生ける化石」として世界の関心を集めています。
オオサンショウウオ
特別天然記念物
昭和26年6月9日 (文化財保護委員会告示 第9号) 天然記念物
昭和27年3月29日 (文化財保護委員会告示 第34号) 特別天然記念物
山口県ほか7県
オオサンショウウオ(大山椒魚)は、ハンザキともいい、有尾両棲類のうちで最も大きい種類のものである。
現在この仲間は日本と中国のほかには産せず、中国産のもの(シナハンザキ)は日本産のものの一亜種として取り扱われている。ハコネサンショウウオなど他のサンショウウオの体長が15cm程度であるのに比べて最小40cmあり、1mを越すものも少なからず、1.6mに達したものさえある。
日本では、北九州、山陰、山陽、近畿一帯から岐阜県あたりまで分布し、山間部の清流の岸に穴を作って生息している。群棲せず、長命である。夜間穴を出てカエル・カニ・小魚などを捕食する。
オオサンショウウオはヨーロッパでは地質時代の動物であって、今は化石として発見されている。しかし、それが東洋では現実に生息していることがわかったのは、幕末の長崎に医者として来朝したシーボルトが三重県鈴鹿山中で得たオオサンショウウオをオランダに持ち帰って学界を驚かせてからである。それ以来日本のオオサンショウウオは「生ける化石」として世界の関心を集めることになった。
土地の開発、特に水力発電その他河川の利用に伴い生息環境はしだいに失われつつある。旧来は主な生息地数か所を天然記念物に指定してあったが、昭和26年にオオサンショウウオそのものを地域を定めず指定して、保護の万全を期している。
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