明神池
みょうじんいけ
萩市
国
記念物
萩市笠山の東のふもとにあり、大池(面積8,646㎡)、小池(1,553㎡)、奥の池(321㎡)からなる。昔、島であった笠山と本土の間に砂が積もり、海の一部がせき止められてできた海跡湖(かいせきこ)である。岸の一部は大きな溶岩の塊でできていて、溶岩の塊のすき間を通して海水が出入りする塩水の池。以前は、潮の干満の影響を受けて、池の水面が上下していた。
池は最も深い所でも深さ4.5mに過ぎず、池中には、近海に産するマダイ、クロダイ、メジナ、スズキ、シマイサキ、ボラなどが生息し、ここで繁殖する種類もある。魚の中には同じ類が集まって回遊するものもあり、岸から餌を投げると魚が寄ってくる。池に海産魚類が生息していることで、天然記念物に指定されている。なお、奥の池の近くには風穴があり、溶岩の塊のすき間から涼しい風を吹き出している。
ここには、暖地性の海生昆虫であるシオアメンボが生息しており、現在知られているシオアメンボの分布の北限である。
萩市笠山(かさやま)の東のふもとにあり、大池、小池、奥の池からできています。むかし島であった笠山と本土のあいだに砂が積もり、海の一部がせき止められてできた池です。岸の一部は大きな岩のかたまりでできていて、大きな石のすきまを通して海水が出入りしているため、潮(しお)の満ち干きのえいきょうを受けて、池の水面が上下します。池の中には、海に住んでいるマダイ、クロダイ、メジナ、スズキ、シマイサキ、ボラなどが生息しています。また、暖かい海に住むシオアメンボというこん虫が生息しています。
明神池
天然記念物
大正13年12月9日 (内務省告示 第777号)
萩市大字椿東字越ヶ浜6477番地
萩市
萩市
明神池は外海の海水が岩のすき間から出入している。しかし近年自動車の往来が激しく道を踏み固めて海水の流通が悪くなり、又土砂、油などの流入がひどく底質、水質の状態が悪化し、生息魚類に著しい影響を及ぼすようになった。
生息魚類はマダイ・クロダイ・イシダイ・メジナ・スズキ・シマイサキ・ボラ・ハマチ・コノシロ・クサフグ・アカエイ・ドチザメ等。本池には昆虫のシオアメンボが生息している。本種は暖地性の海棲昆虫で本池は現在知られている分布の北限である。
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