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文化財の概要

文化財名称

万倉の大岩郷

文化財名称(よみがな)

まぐらのおおいわごう

市町

美祢市

指定


区分

記念物

一般向け説明

 「万倉の大岩郷」は、美祢市奥万倉の奥屋敷集落から南東約1km、金比羅山南の緩い斜面にある。「岩郷」とは大きな岩(巨れき)がごろごろと重なり合った様をいったもので、岩海ともいう。大きさ1~6mの深成岩の一種のせん緑岩の巨れきが、厚さ数m以上、広さは27haに堆積している。標高300m付近に、幅100m、奥行き150mの範囲でよく観察できる。巨れきの大きさ、岩海の広さともに吉部の大岩郷より規模が大きい。
  巨れきは、近くの山地と同じ岩石であることから、遠方から運ばれたものではなく、現地のものであるといえる。岩海の成因は、岩石に割れ目(節理)ができて風化が進み、分離された岩塊が集積したものといわれるが、不明な点もある。岩海は暖まりやすく、巨れきの底には地下水流もあり、それらの特異な条件による特有の植物が生育している。吉部の大岩郷とともに、巨人にまつわるユーモラスな民話が残っている。

小学生向け説明

 「万倉の大岩郷」は、美祢市にあります。「岩郷」とは大きな岩がごろごろと重なり合ったようすをいったもので、岩海ともいいます。大きさ1~6mの深成岩(マグマが地下で冷え固まってできた岩石)の一種のせん緑岩という岩石がたい積していて、はば100m、奥行き150mの範囲でよく観察できます。大きな岩は、近くの山地と同じ岩石であることから、遠方から運ばれたものではなく、近くの山の岩石に割れ目ができて風化が進み、はなれた岩が積もったものといわれていますが、よくわからないところも残っています。

文化財要録

要録名称

万倉の大岩郷

指定区分・種類

天然記念物

指定年月日

昭和10年12月24日 (文部省告示 第427号)

所在地

美祢市伊佐町大字奥万倉字ニノ牛ヶ峠1695番地

所有者

美祢市

参考情報

 周辺の樹木が伸び岩海が狭くなりつつある。毎年春秋2回周辺部の環境整備を実施している。

地図

画像

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