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文化財の概要

文化財名称

龍蔵寺のイチョウ

文化財名称(よみがな)

りゅうぞうじのいちょう

市町

山口市

指定


区分

記念物

一般向け説明

 龍蔵寺は山口市吉敷、維新百年記念公園の西北西約3kmの山中にある。イチョウは観音堂前にそびえ立っており、根元の周囲9.7m、目の高さの幹周り6.7m、高さ約50mで、推定樹齢は850年といわれている。地上6mのところから枝を出し、四方に約20mずつ枝を張っている。幹の内部は空洞になっているが、樹勢に衰えは見られない。このイチョウは雌株で、毎年たくさんの種子をつける。主幹に接して目の高さの幹周り約1.2m、高さ10m以上のひこばえがある。
 イチョウは中国原産の落葉高木で、本州に広く分布している。古樹・巨木が多く、全国で25件以上が国の天然記念物に指定されているが、高さが40mを越えるものは少ない。  1987年(昭和62)8月の台風で大枝が折れたため、昭和63年度に折れるおそれのある枝を除いた。そのため木の高さはやや低くなったが、それでも高さは全国一といわれている。

小学生向け説明

 龍蔵寺は山口市にあります。イチョウはこの寺の観音堂(かんのんどう)のまえにそびえ立っています。根元の周囲9.7m、高さ約50mで、高さは全国一といわれています。樹齢(じゅれい=木の年令)は850年といわれ、幹の一部は空洞になっていますが、四方に枝を出し、木は生き生きとしています。このイチョウは雌株(めかぶ)で、毎年たくさんの種子をつけます。イチョウは中国を原産地とする落葉高木(冬には葉を落とす背の高い木)で、本州に広く分布しています。

文化財要録

要録名称

龍蔵寺のイチョウ

指定区分・種類

天然記念物

指定年月日

昭和17年7月21日 (文部省告示 第543号)

所在地

山口市吉敷字上瀧1750番

所有者

宗教法人 龍蔵寺

管理者

山口市(昭和17・8・18)

参考情報

 龍蔵寺観音堂の東側、山門に向って参道の左側にある。この観音堂は役の行者の開基と伝え、イチョウもまた役の行者の植えたものと伝えている。
 イチョウの老樹の一つで、附近一帯に比類のない高い木であるため、秋の黄葉は数キロを隔ててはっきりと望見することができる。

地図

画像

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