山口県の文化財

指定文化財の検索

文化財の概要

文化財名称

二位の浜ハマオモト群落

文化財名称(よみがな)

にいのはまのはまおもとぐんらく

市町

長門市

指定


区分

記念物

一般向け説明

  ハマオモトはヒガンバナ科に属する大形の常緑多年生草本。浜木綿(ハマユウ)の和名で知られ、旧日置町では町花に指定されていた。群落のある二位の浜は、JR山陰線古市駅から陸路5km。日本海に面し、暖かい対馬海流の影響を受ける長さ約400mの小さな砂浜である。砂質海岸の水際に近い部分は、ハマゴウ、コウボウムギ、ハマグルマなどの群落がある。ハマオモトは、浜の西側、長さ約150m、幅10~40mの範囲に、他の草本と混在して群生している。ここでは草丈1m以上に及び、夏に、独特な香りの白い花が砂浜一面に咲き乱れて壮観である。種子は径2~3cmと非常に大きく、長期間乾燥しても発芽する。
 原産は熱帯アフリカの砂地であるというが、関東以西の海岸の砂地に生育している。分布の限界は、年平均気温15℃、年最低温度-3.5℃といわれている。山口県では響灘沿岸の各地に分布しており、この二位の浜が日本海側の北限である。
 

小学生向け説明

  ハマオモトはヒガンバナの仲間、大形の常緑(一年中緑の葉をつける)多年生の草木です。いっぱんにハマユウの名で知られています。二位の浜は、日本海に面した長さ約400mの小さな砂浜です。ハマオモトは、浜の西がわの長さ約150m、はば10~40mのはんいに、ほかの草木とまじって群生しています。ここでは葉の長さは1m以上におよび、夏に、独特な香りの美しい白い花が砂浜いっぱいに咲きます。種子は径2~3cmとたいへん大きく、長いあいだかんそうしても芽をだすことができます。山口県では響灘(ひびきなだ)沿岸の各地に生育しており、この二位の浜が日本海がわで自生する、もっとも北の地です。

文化財要録

要録名称

二位の浜ハマオモト群落

指定区分・種類

天然記念物

指定年月日

昭和41年6月10日 (山口県教育委員会告示 第6号)

所在地

長門市日置上字西ヶ浴

所有者

長門市

管理者

長門市(平成17・3・22)←日置町

参考情報

(1)日置町は植生調査を南敦委員に依頼。平成10年5月21日~22日に調査を実施。
(2)二位の浜保護活用規定策定委員会(仮称)を平成10年度中に設置予定

地図

画像

二位の浜ハマオモト群落 関連画像001

二位の浜ハマオモト群落 関連画像002

二位の浜ハマオモト群落 関連画像003

二位の浜ハマオモト群落 関連画像004

二位の浜ハマオモト群落 関連画像005

二位の浜ハマオモト群落 関連画像006

二位の浜ハマオモト群落 関連画像007