岩国市二鹿のシャクナゲ群生地
いわくにしふたしかのしゃくなげぐんせいち
岩国市
県
記念物
このシャクナゲはホンシャクナゲで、ツツジ科の常緑低木。この群生地は当初ツクシシャクナゲの名称で指定されていたが、平成5年に現在の名称に変更された。
岩国市西部、北河内駅南方約3kmの二鹿、標高約300mのアカマツのまばらな林の中。2000株以上のシャクナゲが群生し、特に北西の急斜面(傾斜約40度)のものが生育がよい。幹が直立するものは少なく、根元から十数本の枝に分かれる。高さは約2mであるが、5mを越えるものもある。五月上旬に開花し、花の径4~5cm、広いろうと状で、先が七つに分かれている。色はうす紅色と白色のニ種類がある。近年台風でマツが倒れたり、枯れたりして、日光の当たり方が変わるなど、シャクナゲの生育に影響を与え、生育の様子が変化してきている。
シャクナゲは、本州中南部、中国、四国、九州の低山地に分布する。樹皮は褐色。葉は枝先に車輪状に互生し、葉柄は太い。形は長楕円形で、表面は濃緑色で革のように滑らかである。
ツクシシャクナゲは、ツツジの仲間の常緑低木(一年をとおして緑の葉をつける背の低い木)です。群生地は、標高約300mのアカマツのまばらな林の中で、2000株以上のツクシシャクナゲが群生しています。根元から十数本の枝に分かれ、高さは約2mですが、なかには5mをこえるものもあります。五月に開花し、花の直径は4~5cm、先が七つに分かれています。色はうす紅色と白色の2種類があります。さいきんマツがかれたり、台風でたおれたりして、日光のあたり方が変わり、シャクナゲの生育の様子が変化してきています。
岩国市二鹿のシャクナゲ群生地
天然記念物
昭和46年1月12日 (山口県教育委員会告示 第3号)
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