山口県の文化財

指定文化財の検索

文化財の概要

文化財名称

秘密尾の氷見神社社叢

文化財名称(よみがな)

ひみつおのひみじんじゃしゃそう

市町

周南市

指定


区分

記念物

一般向け説明

 氷見神社は、旧鹿野町東部の秘密尾にあり、標高1000m級の中国山地に抱かれている。神社の森(社叢)は、標高515mから山地の斜面に沿って上方に長く伸びていている。
 本殿のある一帯は、標高510~520m、シイノキを主体とする群落で、クロガネモチ、ヤブニッケイ、シラカシ等を混生する。これより奥の標高600~700mの地には、ウラジロガシ、ハイノキを主とする群落があり、地表にはヤブコウジやミヤマトベラなどが見られる。標高800~900mの地には、ブナ、ミズナラを主とする群落があらわれ、地表にはチマキザサが生育する。さらに高いところでは、植生がまばらとなり、アカマツ林が見られ、コバノミツバツツジが混生している。
 このように、植物の垂直分布(標高が高くなるにしたがって生育する植物の種類が変化すること)がひとつの場所で観察でき、しかも自然の状態がよく保存されているところはめずらしく、学術的にも非常に貴重である。

小学生向け説明

 氷見神社は、旧鹿野町の秘密尾にあり、中国山地にいだかれています。神社の森は、神社の建物があるところから山に沿って上に長く続いています。神社のある一帯はシイノキを主とする林があり、もうすこし高いところではウラジロガシ、ハイノキを、さらに高いところではブナ、ミズナラを主とします。さらにその上では植生がまばらとなり、アカマツ林となります。このように、人の手が入っていない自然林では、標高が高くなるにつれて植物の種類が変わります。その様子を一カ所で観察できる所は大変めずらしく、貴重です。

文化財要録

要録名称

秘密尾の氷見神社社叢

指定区分・種類

天然記念物

指定年月日

昭和47年5月12日 (山口県教育委員会告示 第3号)

所在地

周南市大字須万字宮の前1659番地
周南市大字須万字奥山1667番の1

所有者

宗教法人 氷見神社

地図

画像

秘密尾の氷見神社社叢 関連画像001

秘密尾の氷見神社社叢 関連画像002

秘密尾の氷見神社社叢 関連画像003

秘密尾の氷見神社社叢 関連画像004

秘密尾の氷見神社社叢 関連画像005

秘密尾の氷見神社社叢 関連画像006

秘密尾の氷見神社社叢 関連画像007

秘密尾の氷見神社社叢 関連画像008

秘密尾の氷見神社社叢 関連画像009

秘密尾の氷見神社社叢 関連画像010

秘密尾の氷見神社社叢 関連画像011

秘密尾の氷見神社社叢 関連画像012

秘密尾の氷見神社社叢 関連画像013

秘密尾の氷見神社社叢 関連画像014

秘密尾の氷見神社社叢 関連画像015

秘密尾の氷見神社社叢 関連画像016

秘密尾の氷見神社社叢 関連画像017

秘密尾の氷見神社社叢 関連画像018

秘密尾の氷見神社社叢 関連画像019

秘密尾の氷見神社社叢 関連画像020

秘密尾の氷見神社社叢 関連画像021

秘密尾の氷見神社社叢 関連画像022