普応中興大建禅師画像
ふおうちゅうこうだいけんぜんしがぞう
宇部市
県
有形文化財
室町時代
宇部市厚東の東隆寺所蔵である。
絹本着色、掛幅装で、寸法は縦118cm、横54.5cmである。
東隆寺開山の南嶺子越のあとを嗣いだ大建元幢の像である。法衣の上に袈裟(けさ)を着け、右手にしっぺいを持ち、椅子に坐す姿である。この図はおだやかな中にも眼光けいけいとして力強く、筆致もなめらかで優秀な作である。
この画像は、大建のあとを嗣いだ桂陰元久が、1451年(宝徳3)の遣明船で渡明したとき持って行き、彼の地の僧に賛を求めたものである。賛は「普応中興大建禅師像」と題され長文で、末行に「大明景泰甲戌夏五月、天竺霊山□幻(おうげん)」とある。大明景泰甲戌は明の景泰5年(1454)日本の享徳3年に当る。□幻の伝歴は不詳であるが、当時の東隆寺の勢力を知る手掛かりとして貴重である。
この絵は、宇部市の東隆寺(とうりゅうじ)にあります。
寸法はたて118cm、横55cmです。
東隆寺を開いた南嶺子越(なんれいしえつ)のあとをついだ大建元幢という人の像です。
この画像は、大建のあとをついだ桂陰元久が、1451年の遣明船(けんみんせん)で中国に渡ったときにいっしょに持って行き、あちらの僧に賛を求めたものです。
当時の東隆寺の勢力を知る手がかりとして貴重なものです。
普応中興大建禅師画像
絵画
昭和44年12月5日 (山口県教育委員会告示 第27号)
宇部氏厚東区大字棚井647番地
宗教法人 東隆寺
室町時代
一幅
絹本着色、掛幅装
禅師が曲に坐った頂相画。
縦118cm、横54.5cm
画の上部には幻の讃がある。
普應中興大建禅師像
勝法幢大乗根器鳳 凰山上鳳雛獅子窟中
獅子諸方禅衲水赴雲 奔四坐道場風飛雷厲
堂々乎後学師模屹々 然中流砥柱木刹階級
望国師風百草頭邊示 祖師意光明耀鎮海之
驪珠羽翼奮乗天之金 翅是為普應開山松原
之六世南嶺傳家不乏 覧箕乗葉々相承繼丶
師之徒桂隠久書記
持師像入中華求讃
遂信筆草答其所請
大明景泰申戌夏五月
天竺霊山幻讃(印)(印)
年記の大明景泰申戌は、明の景泰5年(1454)、わが国享徳3年(足利八代将軍義政)である。
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