絹本着色西天東土二十八祖像
けんぽんちゃくしょくさいてんとうどにじゅうはちそぞう
山口市
県
有形文化財
室町時代
山口市水の上町の洞春寺所蔵である。
掛幅装で寸法は縦132cm、横60cm。
西天とは印度、東土とは中国のことで、達磨大師が禅宗を中国に伝える以前すでに釈迦、迦葉以下28祖を重ねたと伝えられる。そして達磨が中国に渡り、慧可以下禅宗祖師が法を嗣いでいる。この絵は達磨を中心にそれ以前の印度の祖師28祖、中国の祖師28祖を描いたものである。やや粗目の絹に濃い彩色で描かれている。室町時代初期から中期頃、15世紀の制作である。
日本にはこれを横に描いたもの、また1人ずつ描いたものはあるが、1幅に縦に描いたものは他に例がなく非常にめずらしい。洞春寺は毛利元就の菩提寺であるが、毛利家第一の大寺として、多くの寺宝が伝わっている。
山口市の洞春寺(とうしゅんじ)にあります。寸法は、たて132cm、横60cmです。
西天とはインドのこと、東土とは中国のことで、この絵は達磨(だるま)を中心に、達磨以前のインドの祖師(そし)28祖、中国の祖師28祖を描いたものです。
室町時代の1400年代につくられました。
おなじ題材の絵は多くありますが、たてに描いたものは他に例がなく、非常にめずらしいものです。
絹本着色西天東土二十八祖像
絵画
昭和45年4月1日 (山口県教育委員会告示 第3号)
山口市水の上町5番27号
宗教法人洞春寺
室町時代中期
一幅
絹本着色、掛幅装
縦132cm、横60cm
西天とは印度、東土とは中国のことで、達磨大師が禅宗を中国に伝える以前すでに釈迦、迦葉以下28祖を重ねたと伝えられる。そして達磨が中国に来り慧可以下禅宗祖師が法を嗣いでいる。この絵は、達磨を中心にそれ以前の印度の祖師28祖、中国の祖師28祖を画いたものであるが、日本にはこれを横に画いたものはあるが一幅に画いたものは例を知らず非常にめずらしい。洞春寺に当初から伝来したものといわれる。
洞春寺は元亀4年(1573)に毛利輝元が、祖父元就のために芸州吉田に創建した寺である。その後毛利氏の防長移封に際し、山口の国清寺に移り来た。洞春寺は毛利家第1号の大寺として数々の重宝が伝わっている。
〒753-8501 山口県山口市滝町1-1
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