絹本着色仏涅槃図
けんぽんちゃくしょくぶつねはんず
山口市
県
有形文化財
室町時代
山口市水の上町の洞春寺所蔵である。掛幅装で、寸法は縦148cm、横96cmである。
入滅の釈尊のまわりをとりまいて悲しみ泣く人物や動物を描く通常の涅槃図である。静寂なうちに眠りにつくごとく入滅する釈尊の姿が、周囲の人物・動物群の騒がしい大げさな身ぶりと対比されて一層効果的に劇的に表現されている。樹木や人物の描写、動物などの大げさな悲しみの表現などから、制作年代は室町時代、14世紀のものと思われる。
納箱に「芸州正宗山洞春寺什物、天正十六(1588)戊子臘月日住山鼎虎」などと洞春寺開山が自筆で記しているので、同寺創立当初から寺当としあったことが知られる。
洞春寺は1573年(元亀4)に毛利輝元が、祖父元就のために安芸国吉田に創建した寺である。
山口市の洞春寺(とうしゅんじ)にあります。
寸法はたて148cm、横96cmです。
死んだ釈迦(しゃか)のまわりをとりまいて悲しみに泣く人物や動物を描いた、涅槃図(ねはんず)とよばれるものです。室町時代につくられました。
この画を納めてある箱に、1588年と書かれてあることから、洞春寺が創立されたころからあったことが知られます。
洞春寺は1573年に毛利輝元が、祖父元就のために安芸国(現広島県)吉田に創建した寺です。
絹本着色仏涅槃図
付 納箱一合
絵画
昭和45年4月1日 (山口県教育委員会告示 第3号)
山口市水の上町5番27号
室町時代
一幅
絹本着色、掛幅装 (納箱 桧材)
縦148cm、横96cm
付 納箱 133.2×11.7×4.4cm (蓋)131.0×9.8×8.5cm
納箱に洞春寺開山鼎虎の自筆書付あり。
藝州正宗山洞春寺什物 天正十六戊子臘月日住山鼎虎置焉
洞春寺は元亀4年(1573)に毛利輝元が、祖父元就のために芸州吉田に創建した寺である。開山は嘯岳鼎虎和尚である。その後毛利氏の防長移封に伴い山口の国清寺に移り来た。
〒753-8501 山口県山口市滝町1-1
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