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文化財の概要

文化財名称

絹本着色全岩東純和尚像

文化財名称(よみがな)

けんぽんちゃくしょくぜんがんとうじゅんおしょうぞう

市町

山口市

指定


区分

有形文化財

時代

室町時代

一般向け説明

 山口市香山町瑠璃光寺の所蔵である。掛幅装で、寸法は縦82.5cm、横36.8cm。
 瑠璃光寺の二世全岩東純の頂相(ちんぞう)で、椅子に坐し、袈裟(けさ)を着け、右手に払子を持つ。右下方に雪舟筆の落款(らっかん)と等楊の方印が押されている。上方に擬月子為宗の賛があり、明応5年(1496)の年号がある。よって全岩死去の翌年に描かれたものとわかる。濃い彩色で、衣の線も張りがあり、室町時代中期の様式をよく示している。
 全岩東純は、瑠璃光寺二世である。1473年(文明5)に入寺し、1495年(明応4)に没した。その在住は20年以上にわたり、寺としては大功労者で中興開山といわれている。

小学生向け説明

 山口県立山口博物館に寄託されています。
 寸法は、たて83cm、横37cmです。
 瑠璃光寺(るりこうじ)を開いた大庵のあとをついだ全岩東純(ぜんがんとうじゅん)の肖像です。雪舟の落款(らっかん)と等楊の方印が押されています。明応5年(1496)の年号がありますから、全岩死去の翌年に描かれたものとわかります。全岩東純は、1473年に入寺し、1495年に没しました。

文化財要録

要録名称

絹本着色全岩東純和尚像
 明応五稔丙辰十二月十七日為宗の賛がある 

指定区分・種類

絵画

指定年月日

昭和45年4月1日 (山口県教育委員会告示 第3号)

所在地

山口市春日町8番2号 山口県山口博物館

所有者

宗教法人 瑠璃光寺

制作等の年代又は時代

室町時代 明応5年(1496)

員数

一幅

製作者

伝雪舟等揚

品質及び形状

絹本着色、掛幅装
 曲ロク/img>に坐し、袈裟を着し、右手に払子をもつ頂相形式。

寸法又は法量

縦82.5cm、横36.8cm

画賛

瑞見蔵主絵全岩和尚肖像以求卑語於山野仍染禿筆贅其上云。
帯無證印 開作戸鈩 道光四海 気呑三呉 瑞雲峰□鎔乎
諸徒賢愚摠持室内禅却□聖範模 瑠璃/img>中含寶月
紫羅帳裡撒眞珠 イ/img> 到頭一着宗師眼収拾乾坤入鉢孟
明応五稔丙辰十二月十七日 鹿王山擬月子爲宗老納書

参考情報

 全岩東純は、瑠璃光寺の二世である。文明5年(1473)に入寺し、明応4年(1495)に没した。その在住は20年以上にわたり、在住中、小高野の安養寺を移して瑠璃光寺と改めた。寺としては大功労者で中興開山といわれている。
 右下方に雪舟筆の落款と等楊の楊文方印が押されている。
 明応5年は雪舟77才にあたり、この年の作品に愛知県の斉年寺の恵可断臂(重文)がある。等楊印はこの恵可断臂の印と同一のものである。

地図

画像

絹本着色全岩東純和尚像 関連画像001

絹本着色全岩東純和尚像 関連画像002