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文化財の概要

文化財名称

絹本着色桃岳瑞見和尚像

文化財名称(よみがな)

けんぽんちゃくしょくとうがくずいけんおしょうぞう

市町

山口市

指定


区分

有形文化財

時代

室町時代

一般向け説明

 山口市香山町瑠璃光寺の所蔵である。掛幅装で、寸法は縦82.5cm、横35.8cm。
 瑠璃光寺の三世桃岳瑞見の頂相(ちんぞう)で、椅子に坐し、袈裟(けさ)をつけ、右手に払子を持つ。濃い彩式で室町中後期の肖像画の様式がよくあらわれている。上方に桃岳瑞見の自賛があり、永正2年(1505)の年号がある。それでこの画像は桃岳の在任中に描かれたものと知れる。絹には一部剥落もあるが、全体の画像、賛はほぼ完全に残っている。
 桃岳瑞見は1494年(明応3)に瑠璃光寺に入り、1508年に隠居、1518年(永正15)に没した。
 瑠璃光寺には、本像より外に、開山大庵、二世全岩の肖像画がある。この作成年代は、賛の年号により、二世、三世、開山の順に描かれたとわかる。

小学生向け説明

 山口県立山口博物館に寄託されています。
 寸法は、たて83cm、横36cmです。
 瑠璃光寺の三世桃岳瑞見(とうがくずいけん)の肖像です。永正2年(1505)の年号がありますから、この画像は桃岳の在任中に描かれたものと知られます。
 桃岳瑞見は1494年に瑠璃光寺に入り、1508年に隠居、1518年に没しました。
 瑠璃光寺には、本像のほかに、開山大庵、二世全岩の肖像画があり、二世、三世、開山の順に描かれました。

文化財要録

要録名称

絹本着色桃岳瑞見和尚像
 永正二年孟冬念八瑞見の賛がある 

指定区分・種類

絵画

指定年月日

昭和45年4月1日 (山口県教育委員会告示 第3号)

所在地

山口市春日町8番2号 山口県立山口博物館

所有者

宗教法人 瑠璃光寺

制作等の年代又は時代

室町時代 永正2年

員数

一幅

品質及び形状

絹本着色、掛幅装
 曲ロクに坐し、袈裟を着し、右手に払子をもつ頂相形式。

寸法又は法量

縦 82.5cm、横 35.8cm

画賛

前総持桃岳老納 聖諦第一義 至妙入微 廓然無聖 絶往来機
珠瑞蔵司写予肖像 以請著語 自書一偈
于時永正二年孟冬念八

参考情報

 桃岳瑞見は瑠璃光寺三世である。明応4年(1495)に瑠璃光寺に入り、永正5年(1508)に隠居、永正15年に没した。
 瑠璃光寺には、本像より外に、開山大庵、二世全岩の肖像画がある。この作成年代は、賛の年号により、二世、三世、開山の順に画かれたことがわかる。

地図

画像

絹本着色桃岳瑞見和尚像 関連画像001

絹本着色桃岳瑞見和尚像 関連画像002