紙本墨書 古今和歌集巻第八(高野切本)
しほんぼくしょ こきんわかしゅうかんだいはち(こうやぎれぼん)
防府市
国
国宝
平安時代
905年(延喜5)に編纂された古今和歌集の写本として最古のものである。書写の時期は11世紀と推定される。古今和歌集の写本の中でも、紀貫之(きのつらゆき)筆と伝えられる高野切と呼ばれる種類のものである。20巻1組のうち今日完存するのは、この巻第8のほか、第5、第20のみである。
書体は漢字を交えること少なく連綿の妙をきわめている。内容から見ると、編集当時の様子を多く残しており、現存する古今和歌集の写本の中で最古本としての価値は極めて高い。
古今和歌集は、今から約1100年前の平安時代の初めごろ紀貫之(きのつらゆき)などにより編集され、長くお手本とされた和歌集です。紀貫之は有名な歌人でしたので、彼が書いたといわれる古今和歌集は、小さく切り分けられました。これを高野切といいます。
全部で20巻のうち、巻物として残るものは、第五、第二十とこの第八のみです。書き写した時代は11世紀と推定され、写本の中で最も古いものです。
この資料は、毛利博物館(防府市)にあります。
紙本墨書 古今和歌集巻第八(高野切本)
国宝(書跡)
昭和6年12月14日 (文部省告示 第332号) 国宝(旧)
昭和25年8月29日 文化財保護法施行により重要文化財
昭和26年6月9日 (文化財保護委員会告示 第2号) 国宝
防府市多々良1-15-1
財団法人 防府毛利報公会
平安時代
一巻
紙本墨書、巻子装
縦26.4cm、長さ414.7cm
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