史記呂后本紀第九
しきりょこうほんぎだいきゅう
防府市
国
国宝
平安時代
史記は中国における正史の初めをなすものである。本書は、1073年、大江家国によって筆写されたもので後に大江家行、時通が加筆している。家国は大江朝綱の四代目に当たるから、本書は文章博士・大江家家本として残るもので、大江家学問の様子がうかがえて貴重である。また、史記の古い写本や注の様子をよく保存している。
「史記」は、今から約2000年前の中国古代の歴史書です。
本書は1073年(平安時代中ごろ)大江家国によって書き写されたもので、史記の古い写本のようすをよく残しています。毛利家先祖とかかわりのある学者の家柄・大江家の本として伝えられたものです。
この資料は、毛利博物館(防府市)にあります。
史記呂后本紀第九
延久五年正月大江家国書写加点奥書
国宝(書跡)
昭和6年12月14日 (文部省告示 第332号) 国宝(旧)
昭和25年8月29日 文化財保護法施行により重要文化財
昭和27年11月22日 (文化財保護委員会告示 第17号) 国宝
防府市多々良1の15の1
財団法人 防府毛利報公会
平安時代 延久5年(1073)
一巻
大江家国筆、大江家行・時道加筆
紙本墨書、巻子装
東北大学保管孝文本紀と共に劉宋裴の集解本を鈔写し、本文には朱書乎古止点、墨書古訓反切等が施され、又法の加筆及び朱書校合などが加えられ、その紙背欄上行間等には史記の索引及び漢書の旧注等を鈔録している。
縦28.5cm、長さ645.4cm、紙数13枚
延五正廿四辰書了 同年同月同日廿九日點合了
延五四一受訓了 学生大江家国
(別筆)
康和三年正月廿七日以秘本見合了 家行之本也
同年同月廿九日讀了
(又別筆)
建久七年十二月十八日黄昏讀移了
拾遺(時通花押)
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